延期を乗り越えついに公開される注目映画『フェアウェル』
新型コロナウイルス感染拡大の影響により公開が延期となっていた映画『フェアウェル』の公開日が、2020年10月2日に決定した。
本作は、2020年のゴールデン・グローブ賞でアジア系女優から初の主演女優賞の受賞者を生んだを注目作品で、主演のビリー役を映画『オーシャンズ8』や『ジュマンジ/ネクスト・レベル』のオークワフィナが務めた。さらに第35回インディペンデント・スピリット賞では最優秀作品賞を受賞し、アカデミー作品賞にノミネートされていない作品が最優秀作品賞を受賞したのは史上初という快挙も成し遂げた。
STORY
NYに暮らすビリーと家族は、ガンで余命3ヶ月と宣告された祖母ナイナイに最後に会うために中国へ帰郷する。家族は、病のことを本人に悟られないように、集まる口実として、いとこの結婚式をでっちあげる。ちゃんと真実を伝えるべきだと訴えるビリーと、悲しませたくないと反対する家族。葛藤の中で過ごす数日間、うまくいかない人生に悩んでいたビリーは、明るく愛情深いナイナイから生きる力を受け取っていく。ついに訪れた帰国の朝、彼女たちが辿り着いた答えとは?
監督のルル・ワンよりメッセージ動画が到着!
待ち望んだ日本公開を祝して、ルル・ワン監督からメッセージ動画が到着。日本語で「こんにちは、私はルル・ワンです」とはじまる映像では、日本と深く関係性のある監督自身が、劇場へ足を運ぶ観客に向けて熱く思いを語った。
ルル・ワンは、米Varietyの「2019年に注目すべき監督10人」に選ばれた注目の女性監督。本作は、ルル・ワン自身の体験に基づく、優しい”嘘”から生まれた感動の実話でもある。
公開当時無名だったルル・ワン監督の『フェアウェル』は、公開後すぐに数々の名だたる映像会社が争奪戦を繰り広げた。破格の条件が飛び交う中、ワン監督の心を射止めたのは、新進気鋭の映画スタジオ、A24。A24は、映画『ムーンライト』や『ミッドサマー』、『20センチュリー・ウーマン』など、高評価なヒット作を連発している会社。
ルル・ワン監督はメッセージで「『フェアウェル』の配給権をA24に売った決定的な理由は、心から多くの人たちに映画館で作品を観てほしいという気持ちが強かったから」と明かしている。
映画『フェアウェル』は2020年10月2日より、日本公開。(フロントロウ編集部)