様々な要素から高評価を受けた『ジョーカー』
2019年に公開され、世界中で一大ブームとなった映画『ジョーカー』。DCコミックスのヒーローであるバットマンの宿敵として有名なジョーカーだけれど、本作では、現代に生きる1人の男性アーサー・フレックを主人公に、ジョーカーの起源を描きつつ、現代社会が抱える闇を描いた。
そのストーリーもさることながら、主演ホアキン・フェニックスの演技と音楽が高い評価を受け、ホアキンと本作の作曲家ヒドゥル・グドナドッティルは、アカデミー賞、英国アカデミー賞、そしてゴールデングローブ賞のすべてで、主演男優賞と作曲賞を受賞している。
ホアキンとフィリップス監督は仲が良い
そんな『ジョーカー』を手掛けたトッド・フィリップス監督はホアキンと非常に仲が良いことで知られており、ホアキンがアカデミー賞主演男優賞を受賞した後には、撮影最終日の舞台裏写真を公開して、関係者やファンに感謝の気持ちを述べていた。
「これらの写真はすべて、撮影最終日に撮られたんだ。終わった喜びもあったけど、強烈でユニークな経験をして、それが突然終わってしまったんだから、もちろんほろ苦い時だった。この映画はなんて素晴らしい旅だったんだ。そして、この週末にホアキンがあの(アカデミー賞の)舞台の上へ歩いていくところを見て、気分は最高潮に達したよ。すべてのキャスト、そしてスタッフにもう一度感謝したい。そしてとくに、世間で様々な批評があったなかで、作品を見に来てくれたファンのみなさんに」
フィリップス監督が『ジョーカー』秘蔵写真を公開
そんなフィリップス監督だからこそ、現場でホアキンの良さを引き出し、映し撮ることができたと言える。そしてそんなホアキンのかっこよさを切り取ったポスターのような撮影現場での秘蔵写真を、監督が自身のインスタグラムで公開した。
『ジョーカー』で印象的なシーンのひとつである階段のシーンは、アメリカのニューヨークにあるブロンクスに実際にある階段で撮影された。その高低差を利用して、悪役でありながら多くの人を魅了したジョーカーを写した1枚がこちら。
本作のために体重を約24kgも減量したホアキンの細い手首、しかし力強い拳、そして顔は見えないのに笑いながらタバコを吸っていることが分かるジョーカーらしいこの1枚。その上には撮影用のカメラが写っているけれど、それがまた良い効果を生み、ポスターのような1枚になっている。
この写真がファンから評判だったことを受けて、監督は後日ふたたび、別の写真も2枚公開。1枚は、アーサーが街を見下ろすダークなもの。もう1枚は、ジョーカーが階段で飛びはねて踊る様子を上から写したものとなっている。
その大ヒットを受けて、続編が期待されている『ジョーカー』だけれど、今のところその計画に進展はない。現在、『ジョーカー』は動画配信サービスのNetflixで見ることが出来る。(フロントロウ編集部)