セレーナ・ゴメスがトレヴァー・ダニエルとコラボした楽曲「パスト・ライフ(Past Life)」のMVが公開。2人がステイホーム中に作ったMVは、家に居るのに世界のあらゆる場所を旅した気分にさせる不思議な映像。(フロントロウ編集部)

セレーナ・ゴメスがステイホーム中に作った「パスト・ライフ」MV

 女優兼シンガーのセレーナ・ゴメスは、ロサンゼルス出身の注目シンガーソングライター、トレヴァー・ダニエルとのコラボで6月26日に「パスト・ライフ(Past Life)」のリミックス版をリリースした。

 「パスト・ライフ」は、トレヴァーが3月にリリースした初のスタジオアルバム『ニコチン(Nicotine)』の収録曲。セレーナが参加したリミックスバージョンは、リリースと同時にリリックビデオが公開されており、インスタグラムのライブ配信風にトレヴァーとセレーナが歌を披露しながら、コメント欄を模した箇所に歌詞が流れるといったユニークな作品だったが、今回新たに公開されたミュージックビデオも、見る人を幻覚の世界へ誘うかのような独特で美しい映像作品となっている。

楽曲リリースに合わせて公開された「パスト・ライフ」のリリック・ビデオ

 新型コロナウイルスの世界的感染拡大が始まって以来、多くのカリフォルニア州民たちと同様に、不要不急の外出を避け、ステイホームに励んでいるセレーナとトレヴァー。

 そんな2人が、過去には、イギリス発のロックバンド、コールドプレイや、スウェーデン出身の歌姫トーヴ・ロー、人気DJのDJシャドウといったアーティストたちのMVを手がけ、摩訶不思議かつ中毒性のある映像が話題をさらってきたイスラエル出身の映像クリエイターデュオ、ヴァニア・ヘイマンとガル・ムージャとともに制作したのが、こちらの作品。

 最初はリリックビデオと同様に、2人がライブ配信でビデオチャットをしているシーンからスタートするものの、やがて、セレーナとトレヴァーの皮膚や顔や体のパーツ、そして体内へとズームイン。

 どんどん、どアップになる2人の体の質感を雄大な自然の風景と融合させた不思議な映像は、まるで鳥になって世界中を旅し、未知の領域を冒険しているかのような錯覚を起こさせる。

 お気づきの人も多いと思うが、ビデオチャットのシーン以外のセレーナとトレヴァーの姿は、コンピューターグラフィックスによって制作されたデジタルアート。新型コロナ禍で“密”な撮影ができないことを、ある意味逆手に取り、デジタル化されたセレーナなら、とことん“密”になってもOKということで、この発想が生まれたのかもしれない。

 「一体どうなってるんだろう?」と思わず何度も見返したくなるこのMVについて、セレーナは、公開を告知したインスタグラムで「みんなどう思う? 」とフォロワーたちの感想を募っている。


「パスト・ライフ」のリミックス版に参加した理由

 トレヴァーが書いた「パスト・ライフ」の歌詞には、過去の自分を手放し、心の健康に気を配り、自分が利用してしまった人をもっと大切にすることを約束するといった内容が綴られている。

 この曲のリミックスバージョンに参加することを決めた理由について、リリース時に行なったトレヴァーとの対談のなかで、セレーナは、「はじめてこの曲を聴いたとき、これは、私たちがつい固執してしまったり、繰り返してしまいがちなことについて伝える物語みたいだなと思った。私は自分にとって、必ずしも健全ではない体験や決断について、すごくすごく赤裸々に語る主義だしね」と含みをもった意味深な表現で語っていた。

画像: 「パスト・ライフ」のリミックス版に参加した理由

 「パスト・ライフ」リミックスのリリースに合わせてオリジナルグッズも販売されているが、その収益の100%がセレーナが黒人に対する人種差別に抗議するムーブメント「ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter/黒人の命も価値がある)」を支援するために設立した基金「ブラック・イクオリティ・ファンド(Black Equality Fund)」に寄付される。

(フロントロウ編集部)

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