※この記事には、ドラマ『ウォーキング・デッド』のネタバレが含まれます。
多くのキャラクターが殺されてきた『TWD』
今年でシーズン10を迎えたドラマ『ウォーキング・デッド』は、シーズン9で、それまで長きにわたり主演を務めてきたリック役のアンドリュー・リンカーンが卒業してファンに衝撃を与えた。さすがにリックの卒業は驚きだけれど、とはいえ、この10年間で多くのキャラクターが登場しては去って行った本作。
卒業であれば、シーズン9の途中で卒業したマギー役のローレン・コーハンのように、シーズン11より復活ということもありえるけれど、演じたキャラクターが死んでしまった場合は、そうはいかないもの。
刑務所で生き延びていたアクセル
『ウォーキング・デッド』のシーズン3で、刑務所で生き残っていたアクセルを演じたリュー・テンプルといえば、シーズン3で大活躍したデビッド・モリシー演じる総督に一瞬で殺された。しかし、リューが以前出演した米ポッドキャスト『Talk Dead To Me(原題)』で明かしたように、アクセルがシリアルキラーとなって存在感を放つというボツになった脚本があったこともあり、彼はアクセルがドラマの中で重要なキャラクターになっていくと思っていたという。
「アクセルは生き延びたグループのなかで、欠かせない存在になっていくと思っていたんだ。そうなると思わされていた。(原作の)コミックがあったから、(ドラマ版の)彼も死ぬことは分かっていた。でも、それはそこまで早く起こるとは思わなかったんだよ」
米『KyTalk Live!(原題)』のなかでそう話したリューは、当時のプロデューサーとディナーへ出かけた数日後に、アクセルが死ぬと知らされて心から驚いたそう。しかもリューは死にたくなかったため、アクセルではなくダニエル・トーマス・メイ演じるアレンを殺せばいいじゃないかと主張したとジョーク交じりに話した。
アンドリュー・リンカーン、アクセルは生きてほしい
とはいえ、プロデューサーに言われてしまえばそう簡単に変更は出来ない。リューが心を決めた時に、思わぬ人が助けに入ってくれたという。それが、主人公リック役のアンドリュー。
「3週間前に(死ぬことを)知らされて、まだ決定ではないから話すなと言われたよ。事実、アンドリュー・リンカーンは制作陣とプロデューサーのところへ行って、『これは違うんじゃないかな。まだこれ(アクセルの死)をするのは止めておこうよ』って言ってくれたんだ」
アンドリューの意見もあり、アクセルの代わりとして他のキャラクターの名前もあがったという。しかし残念ながら、最終的には結局、アクセルが殺されることとなった。
『ウォーキング・デッド』への思い入れが深い様子のリューだけれど、彼のキャラクターは死んでしまったので、復帰は出来ない。彼が出演したシーズン3からはすでに7年が経っているけれど、もう少し長く出たかったという気持ちは本物のようで、「制作陣はまたディスカッションし始めて、正直、アクセルの代わりに他のレギュラーキャストたちの名前もあがっていたんだ。そのキャストたちは僕のところへ来て、『残念だね。聞いたよ』って言ってたけど、僕としては、『君ら、どれだけそれが自分になる寸前だったか知らないだろう!』って感じだったね」と当時を振り返った。(フロントロウ編集部)