シャーリーズ・セロンやメリッサ・ブノワ、ナタリー・ポートマンなど、多くの女性がインスタグラムで参加している「Women Supporting Women」のトレンドって何?(フロントロウ編集部)

シスターフッドなトレンドがインスタグラムで大拡散

 7月下旬に、突如として多くの俳優やシンガーがモノクロのセルフィーを投稿し始めた。「# WomenSupportingWomen(女性は女性をサポートする)」「# ChallengeAccepted(挑戦を受けた)」のハッシュタグとともに拡散されているこのトレンドは、女性同士の連帯である“シスターフッド”を表現するもの。

 このチャレンジへの参加の仕方はよくあるパターンで、参加者は白黒のセルフィーを撮り、その投稿にこのハッシュタグをつけ、さらに次に参加してほしい別のアカウントをタグづけ。そしてその後は、タグづけされた人がチャレンジに参加していくというもの。「# ChallengeAccepted」のタグですでに530万以上の投稿が確認できる。

シャーリーズ・セロンの投稿。

何がきっかけ?

 他のインターネット上の流行と同じように、このトレンドも、どこから始まったものかは定かではない。このトレンドは、トルコでフェミサイド(※)や女性への暴力に反対する人々が始めたもので、当初は、イスタンブール条約(女性に対する暴力および家庭内暴力の防止と撲滅に関する欧州評議会条約)に関するハッシュタグもついていたという説もある。
 ※女性を狙った男性による殺人。

 映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』や『ブラック・ウィドウ』への出演で知られるフローレンス・ピューは、自身の投稿に「istanbul convention saves lives(イスタンブール条約が命を守る)」というハッシュタグもつけている。

 また、アメリカのアレクサンドリア・オカシオ・コルテス議員が、男性議員から女性差別の言葉を用いた侮辱的な発言を受けたことが問題となっており、そのことが、シスターフッドがテーマのこのトレンドが拡散される手助けをしたのではないかという見方も。

※追記:このトレンドの発祥はトルコではなく、ブラジルのジャーナリストAna Paula Padrãoが日本時間7月18日に投稿したインスタグラムのポストがきっかけであることをインスタグラムが認めたと米CNNが報じた。

一部では批判も?

 一部では、ただ自分の白黒写真をSNSに公開するだけでは深みのないトレンドだと言う意見もあるけれど、シスターフッドを可視化するだけのことですら批判されることに、辟易する女性も多い。トレンドであっても、女性へのサポートを見せるのはシスターフッドの力になる。俳優のジェニファー・アニストンは投稿にこんなコメントを添え、さらに、11月に迫る大統領選に向けて選挙のための登録をするよう呼びかけた。

「正直に言って、この“challengeaccepted”っていうやつがよく分からない…。でも、女性をサポートする(ことを表明する)良い機会を、誰が嫌がるっていうの?だから…、challengeaccepted!」

 シャーリーズやフローレンス、ジェニファーの他にも、俳優のメリッサ・ブノワ、ルビー・ローズ、ヘイリー・スタインフェルド、ナタリー・ポートマン、リアリティスターのクロエ・カーダシアン、シンガーのデミ・ロヴァート、ベラ・ソーン、監督のエイヴァ・デュヴァーネイなど、数多くの女性達が、「Women Supporting Women」「challenge accepted」のハッシュタグを使って女性同士のサポートを見せた。

(フロントロウ編集部)

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