恋愛よりも自分自身を大切に
長年ハリウッドの最前線で活躍し、現在は俳優だけでなく自身の制作会社を持つシャーリーズ・セロンが、ファッションデザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグによるポッドキャスト『InChange(原題)』に登場。自立した女性として生き抜いてきた2人は、お互いの意見に共感することが多かった様子で、ダイアンはこのような意見をシャーリーズに伝えた。
「人生の中で最も重要な人間関係は自分自身とのものだ、ということを女性達に伝えていくことは重要ですね。もしその人間関係があるのであれば、他の人間関係はプラスのものです。しかし、絶対に持たなくてはいけないものではありません」
シャーリーズ・セロン、親として娘に伝えていること
すると、シャーリーズが驚いたようなリアクション。というのも、シャーリーズはこの数日前に、今年で5歳になる娘のオーガストちゃんとこんな会話を繰り広げていたという。
「2日前に娘達と車に乗っていたら、下の子が、『ママには彼氏が必要!』っていうようなことを言ってきたの。だから私は、『いや、今は必要じゃないよ。(シングルで)とても良い感じだから』って答えたんだけど、『でもママ、彼氏って必要なんじゃない?誰かと関係を築くことって必要なんじゃないの』って言うから、こう話したの。『私は関係を築いてるよ。私は今、自分自身と関係を築いてる』って」
ダイアンと同じようなことを、偶然にも娘に言い聞かせていたというシャーリーズ。彼女の話を聞いたオーガストちゃんは、そんなことは考えたこともなかったというような反応だったという。たった5歳、生まれてから5年しか経っていない女の子が、そのような考え方にすでに染まっているというのは、なかなかショッキングなこと。娘2人を育てるシャーリーズは、さらにこう続けた。
「自分自身と関係を築くこと、そして社会的に受け入れられるとされるものや、もし恋人がいなかったら何故だか負け組だとされることに惑わされないことは全くもって恥ではないと気づく若い女の子たちを、私達は育てているのだと思います。これらのことは、私達が変えていかなくてはならない要素です」
恋愛や子育てでシャーリーズと同じ姿勢の俳優は多い
フェミニストとして有名な他の俳優達も、シャーリーズと同じような経験をし、同じような信念を持っているとたびたび話している。2014年より国連ウィメン(UN Women)の親善大使を務めるエマ・ワトソンは、シングルでいることを「セルフパートナー(自分が自分のパートナー)」と呼んでいると明かしている。
また、俳優で監督のオリヴィア・ワイルドは、息子と娘を育てるなかで「(娘の)デイジーが生まれて、女性は信じられないくらい多くの強さを持って生まれるのに、社会が早急に女性の役割を押しつけようとする様を目撃しましたね」と話し、性別にとらわれない子育てをしていると話した。
その他にも、俳優のキーラ・ナイトレイは、娘にディズニー映画の『シンデレラ』と『リトル・マーメイド』を見せることを禁止しているという。(フロントロウ編集部)