マイケルとマライアが『X-MEN』出演を熱望
2000年に公開された映画『X-MEN』は、その後いくつものスピンオフ作品や続編が作られることとなったマーベルの人気シリーズの第1作目。ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンや、プロフェッサーX役のパトリック・スチュワート、マグニートー役のイアン・マッケランなど、多くの名俳優たちが顔を揃えた同作に、あのポップスターたちが出演する可能性があったという。
そのポップスターとは、言わずと知れた“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンと、「恋人たちのクリスマス(All I Want for Christmas Is You)」などの代表曲で知られるマライア・キャリー。『X-MEN』の当時の制作陣によれば、マイケルはプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア役、マライアはストームことオロロ・マンロー役としての出演を望んでいたという。
メイクも受け入れていたマイケル・ジャクソン
今回、『X-MEN』のプロデューサーを務めたローレン・シュラー・ドナーが米The Hollywood Reporterとのインタビューで同作を制作した当時を回想。その中で、秘密裏に行なわれたマイケルのオーディションにも言及した。
ローレンによれば、マイケルは当時、「手のこんだプレゼンテーション」を準備してオーディションに臨んだのだそう。1999年に行なわれたこのオーディションで、マイケルは演技力があることを証明するために、自身が60代の白人男性に扮した短編映画『ゴースト』の映像も観せたのだという。
「私はマイケルに、『エグゼビアがもっと高齢の白人男性ということはご存知ですか?』と尋ねました」とローレンは当時、マイケルが本当にチャールズ・エグゼビアの役柄を理解しているのかと質問したのだそう。「すると、マイケルはこう言ったのです。『うん、そうだよね。でもほら、メイクしてもいいし』」と、マイケルがチャールズを演じるためならメイクをする覚悟で臨んでいたことを明らかにした。
マライア・キャリーも出演を直談判
一方、マライアもマイケルと同様、『X-MEN』への出演を自らオファーしたのだそう。先日、『X-MEN』の脚本を担当したデヴィッド・ヘイターは米Observerとのインタビューで同作を制作していた当時を回想。
「マライア・キャリーが私のオフィスに座って、(監督の)ブライアンにストームを演じたいみたいな話をしていましたよ」と振り返り、マライアが監督のブライアン・シンガーに対してストーム役としての出演を直談判していたことを明かした。
最終的には、パトリック・スチュワートがプロフェッサーX役を、ハル・ベリーがストーム役を演じることとなった『X-MEN』だけれど、もしマイケルとマライアが出演していたらどうなっていただろうか? メガスター2人の存在感に、ストーリーが入ってこなくなってしまいそうではあるけれど、ミュータントに扮した彼らの姿も見てみたかったかもしれない。(フロントロウ編集部)