『ゴシップガール』初回には「矛盾点」がいっぱい
ニューヨークを舞台に、リッチな高校生たちが繰り広げる波乱万丈なロマンスや日常を刺激的に描き、社会現象的な大ヒットを記録したドラマ『ゴシップガール』。2007年から2012年まで米CWで放送された同作は、現在ではNetflixやHuluといった動画ストリーミングサービスで計6シーズン全話が視聴できるとあり、懐かしさから改めて見返してみるというファンも多い。
そんななか、今から13年前に初放送された第1回目のエピソードを視聴していたあるファンが、同エピソードに含まれる、どう考えても辻褄が合わない、いくつかの矛盾点を発見。TikTokで公開した動画で簡潔に指摘した。
それが、「『ゴシップガール』の初回エピソードで納得いかない事」と題されたこちらの動画で解説されている3つのポイント。
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＜1＞お坊ちゃまがバス通学？
このユーザーがまず最初に挙げたのが、ペン・バッジリー演じるダンとチェイス・クロフォード演じるネイト、そして、エド・ウェストウィック演じるチャックが、同じバスに乗って通学しているシーン。
ネイトとエドは、ニューヨーク屈指のお金持ちエリアであるアッパー・イーストサイドに住んでいるリッチな高校生のはずで、公共交通機関を利用することなど、まず、ないはず。以降のエピソードでは、チャックがリムジンで登校するシーンも登場する。さらに、ブルックリン在住のダンと同じ路線のバスに乗っているというのも、おかしな話。
2007年放送開始当時のエド・ウェストウィック、ペン・バッジリー、チェイス・クロフォード。
＜2＞ブレアのママが別人
次に、第1話でレイトン・ミースター演じるブレア・ウォルドーフの母親エレノアを演じている俳優は、2話以降に登場する俳優とはまったくの別人だったということ。
『ゴシップガール』の公式情報では、エレノアを演じたキャストは俳優のマーガレット・コリンとクレジットされているが、フロントロウが確認したところ、初回のみ俳優のフローレンシア・ロザーノがエレノア役で出演していた。
左：マーガレット・コリン、右：フローレンシア・ロザーノ
＜3＞“ゴシップガール”がネタ元を明かす
そして、3つ目は、物語の語り手である“ゴシップガール”が初回だけネタの出どころを明かしているというのも、2話目以降とは矛盾する。
ドラマ『ヴェロニカ・マーズ』などで知られる俳優のクリスティン・ベルが声を担当する正体不明の“ゴシップガール”は、いつもは、情報ソースを明かすことはしないが、第1話目だけ、ブレイク・ライブリー演じるセリーナ・ヴァンダーウッドセンに関するゴシップの提供者が「Melanie91」というハンドルネームの投稿者だと暴露している。
「パイロット版」の矛盾は仕方ない？
ご存知の方も多いと思うが、海外ではドラマの初回エピソードは「パイロット版（Pilot）」と呼ばれ、制作陣が配給元に作品を売り込んだりする際の試作という意味合いもある。
パイロット版のみで終わってしまい、本編やシリーズの製作まで漕ぎつけられなかった作品もたくさんあるが、GOサインが出た場合でも、2話目以降にはテコ入れが行なわれる場合もある。
今回、改めて指摘されて注目を集めている『ゴシップガール』初回のこれらの“プロットホール（物語の矛盾点）”も、その後さまざまなアイディアが寄せられ、改変が加えられたからなのかもしれない。
ちなみに、『ゴシップガール』には、プロット版以外にも矛盾点、というより、“映ってはいけない物”が映ってしまっていることが、最近になって改めて発見されて世間をざわつかせたばかり。
シーズン6の第4話で、ブレイク演じるセリーナがコーラルピンクのボディコン風ワンピースの下にグレーのスウェットパンツを重ね履きしているのが映ってしまっていたり、シーズン5の第3話に登場する、パーティ会場でブレアとダンが腕を組んで歩きながら会話をしている場面では、2人の側に立っているある女性が、なぜか片足だけヒールを履いておらず、それをフォローするかのようにつま先立ちしている様子が映ってしまっていたりと、ちょっとマヌケな映り込みが笑いを誘った。（フロントロウ編集部）
