注目の美容液ファンデーションとは
美容液ファンデーションとは、その名の通り、ファンデーションに“美容液”を配合したハイブリッドなコスメのことで、忙しい朝に役立つ時短コスメとして、とりわけメイクアイテムを減らしたいミニマリストたちの間で絶大な支持を得ている。

この美容液ファンデーションがこれほど人気を集める要因のひとつは、従来の「ファンデーション=肌によくない」という、ファンデーションに対する固定概念を覆したところ。
本来の肌悩みをカバーする機能に加えて、“スキンケア効果”も期待できるということで、今まで肌荒れを気にしてファンデーションを使っていなかった人からも高い評価を獲得。スキンケア市場が活発化していることも相まって、どんどんと愛用者を増やしている。
ほかのベースメイクコスメと何が違うの?
同じような機能を持つコスメとして、色付き保湿剤(ティンテッドモイスチャライザー)やCCクリームなどがあるけれど、これらのコスメとの大きな違いは「圧倒的なカバー力」。一般的なファンデーションと同様にカラーバリエーションも豊富なので、簡単にいえば「BBクリーム」をさらに進化させたもの。

セレブ御用達メイクアップアーティストのケイティ・デンノは「(美容液ファンデーションは)優れたテクスチャー、長時間崩れにくいキープ力、肌色にマッチしたカラーバリエーション、透明感を与える処方を持った優れもの」と、非常に理にかなったアイテムだと米メディアThe Zoe Reportで話している。
どんなスキンケア効果が期待できるの?
美容液ファンデーションと一言に言っても、実にさまざまスキンケア効果が期待できる。例えば、保湿、抗酸化、抗炎症作用などを持つ「美容オイル」を配合したものから、みずみずしいうるおいを与えるヒアルロン酸やナイアシンアミドなどの「水ベースの美容液」を配合したものまで、その種類は多岐にわたる。

セレブエステシャンのセシリア・ウォンによると、とくに“乾燥肌”や“年齢を重ねた肌”にオススメ。その理由について「何年もの間、クライアントには、保湿効果を高めるために、わざわざファンデーションにフェイスオイルを混ぜるように勧めていたの。でも美容液ファンデーションなら、栄養、水分補給、ビタミンを1つの製品で摂取できるから、とても便利で機能的よ」と明かした。
一方で、オイルベースの美容液ファンデーションは、ニキビができやすい脂性肌の人は注意が必要。というのも、すべての美容オイルがノンコメドジェニック(※)というわけではないので、かえって肌トラブルを引き起こす可能性もあると皮膚科医のステイシー・シリントン医師は言う。
※ノンコメドジェニックとは…肌荒れのもとになりにくいことを確認するノンコメドジェニックテストを済ませている化粧品。すべての人に当てはまるわけではない。

さらに、エステティシャンのルネ・ルローは「仮にニキビができにくい、べたつかない処方であっても、一度に油分を多く使いすぎると、日焼け止めなどの下地が脂で溶けてしまう恐れがある」と指摘。どうしてもテカリが気になる場合は、パウダータイプを選んでみるのもひとつの手。
肌タイプや肌のコンディションによって必要なスキンケアは異なるため、美容液ファンデーションを買う前にどんな美容成分が配合されているかチェックしてみて。(フロントロウ編集部)