第7位『42 〜世界を変えた男〜』スコア:80%
史上初の黒人メジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの半生を描いたドラマ。チャドウィック・ボーズマンは、黒人差別が平然と横行していた球界で活躍し、黒人の社会的な地位向上にも貢献したジャッキーを演じた。球界関係者からはチャドウィックの死を悼むコメントが数多く寄せられており、ニューヨーク・メッツのマーカス・ストローマン投手やフィラデルフィア・フィリーズのアンドリュー・マカッチェン選手、その他様々な球界関係記者などが追悼している。
第6位『マーシャル 法廷を変えた男』スコア:81%
アフリカ系アメリカ人として史上初めてアメリカ合衆国最高裁判所の判事に任命された弁護士サーグッド・マーシャルを題材にした伝記映画。日本では、Amazonプライム・ビデオで配信されている。アフリカ系アメリカ人女性としては2人目、南アジア系アメリカ人としては初の米国上院議員を務めているカマラ・ハリスはチャドウィックの死後、「サーグッド・マーシャルは私の子供の頃からのヒーローです」とコメントした。
第5位『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』スコア:85%
マーベル映画『アベンジャーズ』シリーズの第3作目である『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でチャドウィック・ボーズマンはブラックパンサー役を演じている。ブラックパンサーはサノスとの戦いに備えるためにアベンジャーズをワカンダに受け入れ、多数の戦士たちを率いて自ら前線に立ち、ヒーロたちと共に先陣を切って戦う。
第4位『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』スコア:91%
2016年に公開された本作で、初めてティ・チャラことブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマン。本作では、爆破テロで父を失い、その容疑者であるウィンター・ソルジャーことバッキーへの復讐を目的に参戦。物語の終盤に空港で戦うシーンは、多くのファンの心を鷲掴みにした。
第3位『ザ・ファイブ・ブラッズ』スコア:92%
2020年に配信されたNetflixオリジナル映画の『ザ・ファイブ・ブラッズ』は、チャドウィック・ボーズマンが出演した戦争映画。埋蔵金と、戦死した隊長の亡骸を探しにベトナムを訪れた4人の元軍人を描いている。監督のスパイク・リーは、本作の撮影中に関し「私たちはタイで『ザ・ファイブ・ブラッズ』を撮影した。そこは暑く、山やジャングルに囲まれていたけれど、チャドウィックは僕らとずっと一緒にいた。本当に、(体調を)疑ったことは一度もなかった…チャドウィックは文句を言わず、つねに勇ましかったよ」と米ブルックリンで開催されたマイケル・ジャクソン・ブロックパーティーでコメントした。
第2位『アベンジャーズ/エンドゲーム』スコア:94%
マーベル映画『アベンジャーズ』シリーズにおける歴史を一つ締めくくる大作映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』。最大のヴィランであるサノスを倒し、失ったものを取り戻すためにヒーローたちが立ち上がるというストーリーに、多くのファンは涙した。
チャドウィック・ボーズマンの死を知った、キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスは「これは悲惨なんてものじゃない」とツイート。「チャドウィックは特別だった。本当のオリジナルだ。彼は深く熱心で、常に好奇心旺盛なアーティストでもあった。彼には、まだたくさんの素晴らしい作品が残されていたのに。僕は彼との友情にこの上なく感謝しているよ。王よ、力のもとに眠れ」とコメントした。また、ハルク役のマーク・ラファロは「兄弟、きみは史上最高の偉人の一人であり、あなたの偉大さはまだ始まったばかりだった」と悲しみを表し、キャプテン・マーベル役のブリー・ラーソンは「彼は権力と平和を体現したような人。自分よりはるかに多くの立場を主張した人物…あなたは絶対に忘れられることはない」と言った。
第1位『ブラックパンサー』スコア:96%
そして第1位には、映画『ブラックパンサー』がランクイン。『ブラックパンサー』は、マーベル映画史上初めて黒人キャストや監督主導で作られた作品。黒人のコミュニティに大きな影響を与えたと評価され、世界中で社会現象を巻き起こす大ヒットを記録した。主人公ティ・チャラが胸の前で腕をクロスして叫ぶ「ワカンダ・フォーエバー」というセリフは、愛と勇気の象徴として、エンタメ業界だけではなく、様々な場面で用いられたことでも知られている。本作の影響で日本では彼を「国王」と呼ぶ人も多い。
マーベル・スタジオの代表を務めるケヴィン・ファイギは声明で、彼が実在した人物を数多く演じたことに触れ、「彼ほど、偉大な人間に息を吹き込むことに長けた人はいなかった」とコメント。リアル・ヒーローとのいうべきチャドウィックの冥福を祈る。(フロントロウ編集部)