乾燥から肌を守る保湿ジェル、乳液、クリームなどの「保湿剤」。実は、顔のパーツごとに塗り分けると、さらに美肌効果がアップするって知ってた? 海外で話題の最新スキンケア法「マルチ・モイスチャライジング」の魅力をご紹介。(フロントロウ編集部)

自分に合わせて保湿剤をカスタマイズ

 顔のパーツごとに数種類のマスクを塗り分ける「マルチ・マスキング」が肌に効果的だと言われているように、海外ではいま、“保湿剤”を塗り分ける「マルチ・モイスチャライジング(Multi-moisturizing)」という新しいスキンケア方法が人気を集めている。

画像: 自分に合わせて保湿剤をカスタマイズ

 なんでも、1種類の保湿剤を使うよりも肌トラブルを起こすリスクが少なく、それぞれのパーツに必要な分だけの水分を届けることができるため、効率的な肌ケアができるのだという。さっそくどんな美肌効果があるのかチェック。

パーツごとに塗り分けるメリット

 認定皮膚科専門医のブレンダン・キャンプ医師は「私たちの顔の皮膚は、いわば地図のようなもの。それぞれの地域で独自の環境や風景を持つ地図のように、顔のそれぞれの部位に最適な保湿剤を使うことは非常に理にかなっている」と米メディアCovetureでコメント。

画像1: パーツごとに塗り分けるメリット

 また、保湿剤と一言に言っても、それぞれ水分を抱えて保持する水溶性成分(ヒアルロン酸やセラミド)や、肌表面を覆って水分の蒸発を防ぐ油溶性成分(シアバターやワセリン)など、さまざまな役割を持つ成分で構成されている。

 セレブが絶大な信頼を寄せるエステティシャンのルネ・ルローは「すべての保湿剤には両方の成分が含まれているけれど、それぞれ“異なる割合”で配合されている」と説明。

 つまり、目の周りや頬などの乾燥しやすいパーツは、保湿効果の高いリッチなクリーム(油溶性成分の割合が多い)を使ったほうが効果的だけれど、Tゾーンやおでこなど油分を生成しやすいパーツは、ジェルのような軽いもの(水溶性成分の割合が多い)で十分ということ。

画像2: パーツごとに塗り分けるメリット

 実際、そこまで乾燥していない部分にしっとり重ための保湿剤を塗ると、毛穴が詰まったりニキビや吹き出物が発生したりすることがあり、逆にもっと油溶性成分が必要な部分にさっぱりした保湿剤を使っても、大した保湿効果は期待できないとルネは言う。

1.油分が多いエリアは、軽めの保湿ジェル

 ルネいわく、肌タイプにかかわらず、ほとんどの場合、Tゾーンやあごはあまり乾燥しないそう。ルネは「皮脂の生成量は年齢とともに減少するけれど、目に見える皮脂が出なくなっても、以前の皮脂の生産により毛穴は大きいままになっている」と説明。

 そのため、このエリアに濃厚なクリームを塗ると、毛穴が詰まって菌が繁殖しやすくなり、ニキビや吹き出物などの肌トラブルが発生しやすくなるという。

画像: 1.油分が多いエリアは、軽めの保湿ジェル

 不要な肌トラブルを避けるためにも、このエリアは油分が少なく、閉塞性の低い保湿ジェルを使用するよう勧めている。

2.乾燥エリアは、こっくり濃厚なクリーム

 目の周りや頬などの乾燥が気になるエリアは、肌にたっぷりとうるおいを与える乳液やクリームを使うのがベスト。キャンプ医師は「肌の乾燥状態によって変わってくるけれど、乳液とクリームのどちらを選ぶかを決める際は、クリームのほうが一般的に油分が多いことだけ覚えておいて」と助言した。

3.肌トラブル多発エリアは、鎮静効果&オイルフリー

 ルネによると、ニキビや吹き出物ができやすいエリアはすでに油分が多いため、濃厚な保湿剤を塗る必要ない。代わりに、ルネは「軽いローションタイプのほうがオススメ。肌にオイルではなく水分を届けてくれる」とアドバイス。

画像: 3.肌トラブル多発エリアは、鎮静効果&オイルフリー

 さらに、肌の赤みや炎症が気になる場合は、ナイアシンアミド、シカ、アロエなどの鎮静作用のある成分が役立つとも付け加えた。

4.小じわやほうれい線エリアは、抗酸化作用

 小じわやほうれい線などができやすいエリアには、日焼け止め効果のある保湿剤、抗酸化物質の多い保湿剤、レチノールが含まれている保湿剤がオススメ。

 キャンプ医師は「日焼け止めは、エイジングサインを促す紫外線から皮膚を保護する。ビタミンCなどの抗酸化物質は、肌に損傷を与えるフリーラジカルを中和するのに役立つ。レチノールはターンオーバーを促し、経時的にコラーゲン産生を増加させてくれる」と話している。

 効率的にうるおい美肌に導いてくれる「マルチ・モイスチャライジング」。保湿剤を複数持っている人は、さっそく試してみても良いかも。(フロントロウ編集部)

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