ケイト・ブランシェットが5年前のドレスを復活させる
2020年は新型コロナウイルスの影響で、軒並みイベントやアワードが中止になるなか、世界3大映画祭の1つであるイタリアのベネチアで行なわれるベネチア国際映画祭は、当初の予定通り9月2日から12日まで開催されることに。
セレブたちはマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを守りながら久しぶりに実会場でのイベントを楽しんだ。
とくに俳優のケイト・ブランシェットは、2020年のベネチア国際映画祭にて審査委員長を務めることとなっており、注目の的。そんなケイトにとっても大舞台であるベネチア国際映画祭の開幕式では、エステバン・コルタサル(Esteban Cortázar)のケープドレスを着用。
美しさとカッコよさを兼ね備えるケイトにぴったりのネイビーのケープドレスだけれど、じつはこのドレス、2015年にロンドン映画祭にて開催された映画『キャロル』のプレミアで着用していたドレス。
しかし約5年の月日を経て、エステバン・コルタサルのドレスは再び日の目を浴びることに。
じつは、ケイトが過去に着用していたものから、ベネチア国際映画祭で着回していたのは、これだけではない。エステバン・コルタサルのドレスを約5年ぶりに復活させた次の日、ケイトは刺しゅうがたっぷりと入ったトップスに、黒のパンツを合わせてスタイリッシュな姿で登場。
この時着用していたトップスは、2016年に英国アカデミー賞(BAFTA)に出席した際に着用したアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQUEEN)のロングドレスからブラックのスカート部分を除いたもの。こちらも約4年ぶりに形を変えて登場し、今回ケイトはパンツと一緒に合わせた。
アワードでは気合いが入ったセレブが多く、これまではその日のためだけに特注でドレスをオーダーすることが多かったけれど、ここ数年はサステイナビリティ(持続可能性)の観点から、過去に着用したドレスを再び着用することも増えている。
過去にはイギリス王室のキャサリン妃が2020年の英国アカデミー賞授賞式に出席した際、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)のドレスを着回したり、俳優のエリザベス・バンクスは、2019年に米Vanity Fairが主催するオスカーのアフターパーティーにて16年前に着用したドレスをリバイバルさせたりしており、またはドレスを着回さなくても捨てられていた生地など、サステナブルな素材が使われているドレスなどを選ぶ人が増えている。
ちなみに今回ベネチア国際映画祭にてケイトが着用したドレスは、Rad atVeniceのオークションに出品され売り上げはFacing HistoryとUN Womenに寄付される。(フロントロウ編集部)