同じプライマーだけど、中身は別物?
メイク前の下準備として愛用している人も多い、アイメイクの発色を良くする「アイシャドウベース(アイプライマー)」と、ファンデーションのノリを良くする「化粧下地(フェイスプライマー)」。
一見、2つとも“プライマー(下地)”という名前がついているため、中身も同じようなものなのでは?と思う人もいるかもしれないけれど、実は、この2つはメイクにおける役割も含まれている成分も全くの別物だとプロはいう。
そんな縁の下の力持ちアイテム「プライマー」のそれぞれの特徴と使い分けたほうが良い意外な理由を米メディアByrdieで明かした。
化粧下地は、目元に応用できない?
メイクアップアーティストのサバンナ・セント・ジーンによると、アイシャドウベースと化粧下地の大きな違いは「処方」。
サバンナいわく、ほとんどの化粧下地には“シリコン”が含まれており、これが肌の表面を滑らかにしたり、毛穴を埋めたり、肌を均一に整えたりしてくれる。
しかし、これを同じプライマーだからと言って“目元”に使うと、せっかくのアイメイクを台無しにする可能性があるとサバンナは言う。
サバンナは「シリコンは目の表面を滑りやすくして(二重幅のところにアイシャドウがたまって)線ができやすくなり、アイシャドウを均一にブレンドするのを難しくしてしまう」と、アイメイクの持ちが良くなるどころか、逆に崩れやすくなると忠告した。
アイシャドウベースは、顔に塗ってはいけない?
一方、アイシャドウベースは、目の周りに使用するために特別に処方されているため、一般的に化粧下地よりもわずかに粘着性があるそう。サバンナは「アイメイクを長持ちさせるために、わずかなグリップ力を持たせているの」と説明。
近年では、マルチに応用できるコスメも増えているため、アイシャドウベースも化粧下地に応用できそうに思えるけれど、こちらもベースメイクとしてはうまく作用しないそう。
サバンナは「化粧ノリが悪くなるだけ。肌の表面がなめらかにはなることはないよ」と、あまりオススメしないとコメント。つまり、それぞれのアイテムの効果を最大限に活かすためには、お互いに置き換えるべきではないとサバンナは強調した。
同じように見えて、実はそれぞれ全く違う役割をもつアイシャドウベースと化粧下地。正しい使い方をマスターして、さらにメイクをアップデートさせてみて。(フロントロウ編集部)