「アソコの香り」キャンドルの開発秘話
『アイアンマン』シリーズや『アベンジャーズ』シリーズといったマーベル作品への出演でも知られ、俳優としての活動と並行して、今からちょうど12年前から美容やウェルネスに特化したライフスタイルサイト「Goop(グープ)」を運営しているグウィネス・パルトロウ。
彼女が監修するGoopは、これまでにも美容や健康に関するさまざまなトレンドを発信し、Netflixでは『グウィネス・パルトローのグープ・ラボ』と題したドキュメンタリー番組が製作・配信されるなど、世間からの注目を集め続けている。
時には突飛な発想で世間の度肝を抜くこともあるGoopの公式オンラインストアで、2020年1月、に突如発売されて話題をさらったのが「ディス・スメルズ・ライク・マイ・ヴァジャイナ(This Smells Like My Vagina)=私のアソコ(女性器)みたいな香り」と銘打ったアロマキャンドル。
思わず耳を疑ってしまう名目のこの商品は、75ドル(約8,000円)というなかなかのお値段ながら、初回入荷分が即ソールドアウトとなるほどバカ売れ。大御所シンガーのエルトン・ジョンもいたく気に入って大人買いすると伝えられるなど、ギャグを込めた贈り物や自分へのご褒美として、とにかく大好評を博している。
商品説明には、“ゼラニウム、ベルガモット、ダマスクローズなどがアクセントになった、洗練された温もりのある香り”だと記載されている「私のアソコみたいな香り」キャンドルに関しては、グウィネスとともにこのキャンドルを発案した有名調香師のダグラス・リトル氏が、「実際には、アソコの匂いはしない」と語っていたが、Goopの社員たちの間では、しっかりと“確認作業”が行なわれていたことが判明。
Goopのデザイン・商品企画チーム長であるショーン・カーニー氏が英Closerに語ったところによると、チームのメンバーたちは実際にグウィネスのアソコの香りを嗅いでみて、「私のアソコみたいな香りキャンドル」の香りとの擦り合わせを行なったそう。
カーニー氏は「Goopのチームにとっては、グウィネスのアソコの匂いを嗅ぐことも日々の職務の1つにすぎません。彼女はブランドを体現する絶対的な存在ですから、商品の真正性を確かなものにするのも重要なことです」とCloserにコメントしている。
特異な職場環境
さらに驚きなのが、一般企業とはやっぱり異なるGoopチームの職場風景。
カーニー氏いわく、オフィスには「私のアソコみたいな香りキャンドル」の香りが充満しているだけでなく、美容・健康効果を試してみるために顔に無数の鍼(はり)を刺した状態で仕事をしている社員もいれば、大人のオモチャであるバイブレーターを搭載したネックレスを首から下げて、真剣にどのオモチャが一番オーガズムを経験できたかについて議論している社員もいるという。
カーニー氏はそんな職場環境について「最高におかしくて、素晴らしくて、クレイジーな環境です」と誇らしげに語っている。
ちなみに、グウィネスは「私のアソコみたいな香りキャンドル」の大ヒットに味をしめて、6月には、“性行為の際に絶頂に達した時”を表現した「ディス・スメルズ・ライク・マイ・オーガズム(This Smells Like My Orgasm)=私のオーガズムみたいな香り」という新作キャンドルも発表している。
今後シリーズ化する可能性も十分に考えられる異色のキャンドルシリーズは、グウィネス率いるGooop社員たちの絶え間ない探求心や努力によって生まれているようだ。(フロントロウ編集部)