エリザベス女王の別邸の庭が「ドライブイン・シアター」に
英王室のエリザベス女王がロンドンから約16キロほど離れたノーフォーク州サンドリンガムに所有する私邸「サンドリンガム・ハウス」の庭が、新型コロナウイルス禍で人気を拡大しているドライブイン・シアターへと変貌を遂げることが明らかになった。
米Pepoleの報道によると、エリザベス女王が毎年ロイヤルファミリーのメンバーたちを招いてクリスマスを過ごすことでも知られるサンドリンガム邸ので開催される上映会は、すでにチケットの販売が開始しており、その価格は車1台につき約4,250円だという。
上映作品のチョイスがさすが
ドライブイン・シアターで上映される作品には、シンガーのレディー・ガガと俳優のブラッドリー・クーパーがダブル主演し、第91回アカデミー賞で歌曲賞を受賞したミュージカル恋愛ドラマ映画『アリー/スター誕生』や、イギリス出身でエリザベス女王と親交もあるシンガーのエルトン・ジョンの半生を描いた伝記ミュージカル映画『ロケットマン』、第一次世界大戦に投入された2人の若きイギリス兵のある1日を追い、第92回アカデミー賞で撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3冠を獲得した戦争映画『1917命をかけた伝令』が選ばれている。
さらに、子供も一緒に家族で楽しめる作品として『トイ・ストーリー』と『モアナと伝説の海』のディズニーアニメ2作も上映される。
鑑賞者たちが一緒に口ずさめるような、音楽を全面的に押し出したミュージカル映画が目立つラインナップは、パンデミック禍でストレスが溜まっている人々にとっては、退屈せずに楽しめる気の利いたチョイスと言えるだろう。
現在はスコットランドにあるバルモラル城で夫のフィリップ殿下と休暇を過ごしているエリザベス女王は、9月25日~27日の週末にかけて行われるドライブイン・シアター上映会には出席しないけれど、同会場では、ほかにも、宮廷庭師とのミート&グリートや庭園内の果樹園でのリンゴ狩り、夜に行なわれるライトアップイベントなど、秋から年末にかけてさまざまな催しが予定されている。
エリザベス女王は、スコットランドへの滞在を終える10月に、本宅であるロンドン市内のバッキンガム宮殿に久しぶりに戻るのではないかと言われているが、パンデミックの影響により、3月以降に待避先として滞在していたウィンザー城に再び戻る可能性もあると英The Sunday Timesが伝えている。(フロントロウ編集部)