『ハンガー・ゲーム』の仲良しコンビがコロナ禍で再会
映画『ハンガー・ゲーム』のジョシュ・ハッチャーソンが、同作で共演したジェニファー・ローレンスと新型コロナウイルス禍で再会し、ソーシャル・ディスタンス・ディナー(社会的距離を確保したうえでのディナー)を楽しんだことを明かした。
米ETとのインタビューに応じたジョシュは、「隔離期間中にジェンに会ったよ。一緒にディナーしたんだ。夏の中盤頃だったかな。僕らはソーシャル・ディスタンス・ディナーを楽しんだ」と、ウイルスの感染拡大防止のために万全の配慮をしたうえで、ジェニファーと久々に再会し、お互いの近況を報告し合ったことを告白。
「情報交換できて良かった。彼女はいつも世界中を飛び回っていて、なかなか会えなかったからね」と話に花を咲かせたことを明かした。
さらに、ジョシュは、『ハンガー・ゲーム』シリーズへの出演でブレイクしたもう1人のキャスト仲間、リアム・ヘムズワースともパンデミック前に再会したそうで、「去年の終わり頃にリアムに会った。でも、今年は彼は(故郷の)オーストラリアでオフを過ごしてるからね」と語りつつ、「僕ら(『ハンガー・ゲーム』の共演者)は、可能な時はいつだって連絡を取り合うようにしてるよ。ウッディ(・ハレルソン)にも結構最近会ったばかりだし。どんなに時間が経っても、顔を合わせると昔の感じが戻ってくるんだ」と、シリーズ計4作にわたって長い撮影期間を共にした仲間たちとは、今も親しい関係をキープしているとしみじみと話した。
「前日譚」を描く映画の制作が進行中
2012年に第1作目が公開された映画『ハンガー・ゲーム』シリーズは、スーザン・コリンズのヤングアダルト小説シリーズ『ハンガー・ゲーム』が原作。
ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーにも選出された同作は、文明崩壊後の北アメリカに位置する独裁国家「パネム」を舞台に、キャピトル(首都)を囲む12の地区から選出された12歳~18歳までの少年少女たちが、裕福な人々を楽しませるためのリアリティ番組『ハンガー・ゲーム』に参加し、生き残りをかけた殺人サバイバルを強要される。
日本の映画『バトル・ロワイヤル』に似ていると評され、“アメリカ版『バトル・ロワイヤル』”と一部で称されることもあった同作は、少年少女たちを待ち受ける残酷で悲しい運命だけでなく、ジェニファー演じる主人公の少女カットニスとジョシュ演じるピーター、リアム演じるゲイルの恋の三角関係や、首都を取り巻く陰謀への反逆なども描かれた。
2013年から2015年にかけて毎年1作ずつ続編が公開された映画シリーズは、世界興行収入のシリーズ合計が29億7千万ドル(約3150億円)を突破する大ヒットを記録した。
北米では社会現象的なヒットとなった『ハンガー・ゲーム』は、これまでに公開されたシリーズの前日譚となる新作映画の制作が進められていることが、米Hollywood Reporterによる4月の報道で明らかになった。
原作者のコリンズ氏は5月に『ハンガー・ゲーム』シリーズの新作『The Ballad of Songbirds and Snake(ザ・バラード・オブ・ソングバード・アンド・スネーク)』を出版したばかり。同作ではシリーズ4作の悪役として描かれたコリオラヌス・スノー大統領がパネムの独裁者となる以前、18歳の頃の物語が描かれている。
若くてハンサムなスノー大統領が第10回『ハンガー・ゲーム』のメンターに選ばれ、彼の運命を大きく変える出来事に直面する様子なども描かれている前日譚。
キャスティングなどは現時点では発表されていないが、第2作目の『ハンガー・ゲーム2』から第4作目にして完結編の後編である『ハンガー・ゲームFINALレボリューション』を手がけたフランシス・ローレンス監督が再びメガホンを取ることが伝えられている。
「前日譚」への出演の可能性はある?
ファンにとっては待望の前日譚となる『ハンガー・ゲーム』の新作には、主人公のカットニスを演じたジェニファーをはじめ、カットニスの幼馴染のゲイルを演じたリアム、カットニスのメンター、ヘイミッチを演じたウッディ・ハレルソン、キャピトルの住人でカットニスたちの付添人兼PR担当のエフィーを演じたエリザベス・バンクスら、オリジナルシリーズに登場する多彩なキャストが演じるキャラクターが何らかの形でカムバックするのではないかという期待も高まっている。
ETとのインタビューで新作に関して言及したジョシュは、「ストーリーに関しては何も知らないけど、もし、なぜ『ハンガー・ゲーム』が行なわれるような世界になったのかということに関連しているなら、めちゃくちゃ面白い作品になると思う」と語りつつ、「僕はピーターとしてまた出たいな。だって、またあのキャストや制作陣たちと一緒に仕事をしたいし、あの世界観を創り出したいから」とコメント。
前日譚に出演するチャンスがあるのなら、「100%やってみたい。僕は本当にあの作品のキャストとクルーが大好きなんだ。同じスタッフが参加するなら、僕だって何の疑問も口にせずに参加するよ」と超前向きに答えた。
一方のジェニファーは、2015年の米Varietyのインタビューでスピンオフ作品への出演について聞かれた際、「やらないかな。まだ時間が経ってなさすぎる」と消極的な回答をしていたけれど、最終章の公開からは、すでに5年も経っている。
もしも彼女のなかで“時間”がネックになっていたのだとしたら、その問題はそろそろ解決しているかも? 前日譚にジョシュ演じるピーターが登場するなら、是非、ジェニファー演じるカットニスにも登場して欲しいというのが多くの作品ファンの望みだろう。(フロントロウ編集部)