クエンティン・タランティーノ監督による『キル・ビル』の3作目に、ゼンデイヤが演じるヴァニータの娘ニッキーを登場させてほしいという声に、ゼンデイヤが反応した。(フロントロウ編集部)

『キル・ビル』3作目はどうなる?

 2003年と2004年に1作目と2作目が公開された映画『キル・ビル』は、鬼才クエンティン・タランティーノ監督らしいバイオレンスとブラック・ユーモアを混ぜ合わせたストーリーで、世界的に大ヒットした。長年、その続編制作についてタランティーノ監督は前向きな姿勢を見せてきており、2019年年末には第3作目のアイディアはあると明かしている。

 一方で、その内容についてはあまり言及しなかったけれど、やはりシリーズ1作目のあの名シーンが、数十年を経ての続編の伏線として相応しいと考えているファンは多い。それは、ユマ・サーマン演じるブライドが、幼いニッキーの目の前で彼女の母親であるヴァニータを殺すシーン。その際に、ブライドはニッキーにこう言葉をかけている。

「あなたの目の前でこんなことするつもりはなかった。ごめんなさいね。だけど、わかってほしいの。あなたのママがこうさせたのよ。大きくなって、まだ許せなかったら、あなたが来るのを待ってるわ」

 アンブロージャ・ケリーが演じたニッキー。

ヴァニータ役ヴィヴィカ・A・フォックスの意見

 『キル・ビル』は、ブライドが主人公の復讐劇。そして、そのブライドに母を殺されたニッキーが、ブライドに復讐を誓う…。そんなストーリーは、長年多くのファンの間で期待されてきたもの。そして、ニッキーの母親ヴァニータを演じたヴィヴィカ・A・フォックスもそのストーリーラインを支持しており、2020年7月にNMEのインタビューでこう話している。

「(続編に関して)公式なことは何も言われてないの…。でも、クエンティン・タランティーノは“私の娘”がもう少し成長するのを待ってたんじゃないかなって気がしてる。話した時に、彼らに『どの若い俳優に君の娘を演じてほしい?』と聞かれたから、『アンブロージャに決まってる!』と言ったんだけど、もっと有名な俳優でってことだった。だから私のチョイスは、ゼンデイヤ!そうなったらどれだけ最高なの?そうしてそうなったら、この企画にゴーサインもきっと出る。彼女とユマは2人ともすごく背が高いから迫力満点になるね。私は彼女のことが大好きだし。『タランティーノ、ゼンデイヤをキャスティングして!』って言って、彼の関心を高めて(このプロジェクトを)加速させられたらいいよね。これって最高じゃない?」

画像: ヴィヴィカ・A・フォックスが演じたヴァニータ。ⓒMIRAMAX / COOPER, ANDREW / Album/Newscom

ヴィヴィカ・A・フォックスが演じたヴァニータ。ⓒMIRAMAX / COOPER, ANDREW / Album/Newscom

 最初は、17年前にニッキーを演じた子役のアンブロージャ・ケリーに続投してほしいと明かしたヴィヴィカ・Aだけれど、アンブロージャはもう10年ほど俳優業を行なっていない。そんなこともあり、ヴィヴィカ・Aが選んだのは、MCU『スパイダーマン』シリーズや『ユーフォリア/EUPHORIA』などへの出演で若いファンから多大な支持を得ているゼンデイヤ

ゼンデイヤが反応

 あのゼンデイヤが、『キル・ビル』のニッキーになって、ブライドに復讐を…?と想像するだけで、ワクワクしてしまうヴィヴィカ・Aの発言。最近では、SF映画『デューン』に出演するなど、出演作の幅が広がっているゼンデイヤなだけに、『キル・ビル』に登場するのもあり得る?

 多くのファンがヴィヴィカ・Aの発言に賛同するなか、ゼンデイヤ本人がついに反応。英Empireのインタビューで、こうコメントした。

「それを見たよ!彼女があんなことを言ってくれて、本当に光栄。もちろん、彼女は素晴らしい人だし、彼女が私のことを考えてくれたなんて、本当に嬉しい。これはただのアイディア。でもインターネットはこういうことを盛り上げてくれるよね」

 ヴィヴィカ・Aがファンに盛り上げるよう呼びかけ、それにファンが応じたことは、ゼンデイヤとしてもかなり嬉しかったよう。あとは、タランティーノ監督がどう反応するかにも期待したい。とはいえ、ニッキーが登場するかどうかも分からないどころか、まずは続編制作の決定を待たなくてはならない。ゼンデイヤ起用どころか、まったく違うストーリーになることもあり得るのだけれど。

 ちなみに、タランティーノ監督は映画を10作品監督したら、監督業から引退することを常々公言しており、2019年に公開された『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は9作目。次の作品が10作目となるのだけれど、現在は『スター・トレック』シリーズ最新作と、自身の監督作品『ジャンゴ 繋がれざる者』の続編の制作の計画に携わっている。それらで監督するのかなどの詳細は明らかになっていない。(フロントロウ編集部) 

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