メンタルヘルスに不安を抱えていることを公にしてきたカミラ・カベロ
強迫性障害(OCD)に悩まされていることを告白しているシンガーのカミラ・カベロ。OCDとは、自分の意思に反して不合理な考えやイメージ、行動を繰り返してしまう精神障害の一種で、症状としては、抑えようとしても抑えられない“強迫観念”と、それによる不安を打ち消すために無意味な行為を繰り返す“強迫行為”の両方が見られる。
カミラは昨年、インスタグラムへの投稿で幼少期に両親の前で歌う時に不安を感じていたことも打ち明けており、「幼い頃はすごく緊張しやすくて、社交面での不安を抱えていた」と告白。
社交面で不安を抱えてしまう「本質は今も幼い頃と変わっていない」としつつも、「私は人として大きく変わった。自分がどうなりたいかを選択するの。自分が恐れていることを、常に無理やりにでもやってみようとすること。やりたいことや、なりたい自分を追求するの。みんなにはその価値があるんだから。あなたには闘うべき価値がある。そこには最も価値のあるものが待っているから」と、力強いメッセージを投げかけていた。
自殺予防週間にメッセージを投稿
今回、カミラは自殺予防週間を受けてインスタグラムを更新。9月10日の「世界自殺予防デー」にちなみ、全米では9月6日から12日までが「自殺予防啓発週間(suicide prevention awareness week)」となっていたほか、ここ日本では9月10日から16日が「自殺予防週間」として位置づけられている。
カミラは、メンタルヘルスに悩まされている人たちを支援する慈善団体である「ナショナル・アライアンス・オン・メンタル・イルネス(NAMI/National Alliance on Mental Illness)」の画像を投稿した上で、次のように記した。
以下、フロントロウによるカミラの投稿の日本語訳。
「40秒ごとに、一家族が自殺で誰かを失っています。自殺予防週間の今日、胸を締めつけるようなこの事実は、他の誰かがどんなことと向き合っているのか、そのことに私たちは気がついていないということを思い出させてくれます。私はメンタルヘルスやOCD(強迫性障害)、不安との葛藤を公にしてきました。私がこれまでにした最も勇気ある行動は、苦しかった時に助けを求めたことです。人間でいるのはツラいことです。私たちはそれに1人で向き合っていくようにはできていません。今日、友達に連絡して、彼らの心の調子を訊いてみてください。もしもあなたがメンタルヘルスに苦しんでいて、これを読んでいるのだとしたら、助けを求めるきっかけとして受け取ってもらえたらと思います。あなたはこの世界に必要な人です。回復して元気になったあなたが見たいと願う人、乗り越えるのを助けてくれる人たちがいます。あなたは1人ではありません。
もしもあなたが自殺願望を抱いているとしたら、近しい人に連絡をしてみてください」
(フロントロウ編集部)