スコットランド政府が制作した、新型コロナウイルスの恐怖を伝えるホラー風動画が、秀逸すぎるがゆえに賛否両論に。(フロントロウ編集部)

政府によるホラー風動画

 スコットランド政府が制作した、新型コロナウイルスの脅威を訴えるホラー風動画が、秀逸だと高い評価を受けている。

 動画のなかでは、ウイルスがダークグリーンの塗料で表現されており、1人がウイルスを持っていると、それがどのように家中に広がるかを見せている。孫は人が集まるイベントに出かけていたようで、最後にはおじいちゃんにウイルスが移ってしまった様子も。そしてBGMには暗く迫ってくるようなサウンドが使われ、30秒の短い映像でありながら、それで充分な“ウイルスのホラー”動画が完成した。

 動画の最後には、「愛する人たちに新型コロナウイルスをうつすな」というメッセージが表示され、マスク着用やソーシャルディスタンス、人混みを避けることなどが呼びかけられた。

怖すぎて?反発する人も

 新型コロナウイルスは、治療法が確立していないうえ、ワクチンもまだない。日々、新しい情報が解明されている段階で、自分のためだけでなく周囲のために対策を取ることが求められている。そんななかスコットランド政府が制作したこの動画は、分かりやすく端的にウイルスの恐怖を伝えているとして、多くの称賛が。しかし映像が恐怖を伝えすぎたのか、一部では批判的な声も。

「ヒステリックに恐怖をあおってる」
「こういう広告のせいでメンタルヘルスの問題が増えてる。人間は社会的な生き物だし、ハグが必要だし、距離が近くて愛されてると感じる必要がある」
「この広告外してよ。気持ち悪い。人はウイルスじゃない」

 ここ数ヵ月では、新型コロナウイルス感染対策のための自粛に反発する人も増えてきており、日本やドイツ、そしてアメリカなどで、対策に反対する人々が街に集まった。それは極端な例だけれど、新型コロナウイルスの影響が長くなってきたなかで、人々の間で意識が緩んできているのは確か。

画像: 動画の最後では実施すべきことを5つ挙げ、その頭文字を取ってFACTS(事実)とした。 ⓒScottish Government/YouTube

動画の最後では実施すべきことを5つ挙げ、その頭文字を取ってFACTS(事実)とした。ⓒScottish Government/YouTube

 イギリスでは、9月に入ってふたたび感染者数がかなり増えており、対策を再強化することになった。そんな状況では、少なくとも人々がふたたび気を引き締めることは重要。今回の動画に反発があるということは、それだけ動画が描いたウイルスの恐怖が視聴者の心に刺さった結果でもあり、スコットランド政府の動画は目的を果たしたともいえる。

 最近では政府による動画が好評を博すことがたびたびあり、2020年6月には、ニュージーランド政府がポルノ俳優を起用して制作した、ポルノは現実ではないと子供に教える動画が話題となった。(フロントロウ編集部)

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