レイトン・ミースター、「エーデルワイス」を歌う意味
ドラマ『ゴシップガール』のブレア・ウォルドーフ役でお馴染みの俳優レイトン・ミースターが、一風変わった方法で、11月に行なわれるアメリカ大統領選挙への参加を呼びかけた。
数多くのセレブたちもSNSなどを通じて、大統領選に向けた有権者登録を呼びかけたり、投票への参加を促すなか、レイトンが選んだアピール方法は、日本でも音楽の授業で習う人が多い名曲「エーデルワイス」を歌うというもの。
俳優業のかたわら、シンガーとしても活動しているレイトンは、自宅の一室とみられる場所でギター片手に「エーデルワイス」を歌い、優しく美しい歌声を響かせる動画を公開した。
「エーデルワイス」を選曲・披露した理由についてレイトンは、動画に添えたコメントでこう説明している。
映画『サウンド・オブ・ミュージック』では、トラップ大佐が、愛する国がファシズムに乗っ取られようとしていることを憂い、「エーデルワイス」を歌います。
来たる11月3日、憎しみに満ちた独裁者になるつもりの人物と、彼の成功を手助けするすべての人々を投票により辞職させるために、みなさんと一緒に投票に参加することは、私の厳粛な義務であり誇りです。
「エーデルワイス」は、レイトンも説明する通り、1959年に公開された名作ミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の劇中歌。同作の音楽を手がけた作曲家のリチャード・ロジャースと作詞家のオスカー・ハマースタイン2世が手がけたこの歌は、劇中では、ドイツに併合され消えゆくトラップ一家の祖国、オーストリアを想って歌われる、愛国歌のような曲として登場する。
レイトンは、白い小さな花、エーデルワイスが持つ永遠の命を讃え、祖国を見守るようにと願ったこの曲を歌い、母国アメリカの行く末を案じた。
“憎しみに満ちた独裁者”とは?
明言していないが、レイトンのコメントに登場する“憎しみに満ちた独裁者になるつもりの人物”とは、おそらく、11月の選挙で再任を目指すドナルド・トランプ大統領のこと。
投票により「辞職させる」と発言していることからも、この人物が現在は在任中であることがわかるほか、この表現は、昨今トランプ大統領の再選に反対する人々の間で頻用されるフレーズとしても知られる。
レイトンは、トランプ大統領の名前こそ出していないものの、“ファシズム”、“独裁者”、“憎しみに満ちた”といった強い表現を使って批判した。
インスタグラムを更新することは極めて稀なレイトン。ここ最近は、何かを投稿するとしたら、自身が熱心に支援しているアメリカ国内の人々の食糧難を救うチャリティ「フィーディング・アメリカ(Feeding America)や、黒人に対する差別撤廃を訴えるムーブメント「ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)」、警察の改革を訴える「ディファンド・ザ・ポリス(Defund the Police)」といった、アメリカの社会をより良い方向へと導くための活動に関連したものがメインだった。
アメリカの明るい未来を願って「エーデルワイス」を歌ったレイトンの投稿には、90万人を超えるフォロワーが“いいね”で賛同している。(フロントロウ編集部)