2020年10月2日に配信がスタートした『エミリー、パリへ行く』で主演を務めるリリー・コリンズのこれまでをおさらい! セレブ一家に生まれ、『白雪姫と鏡の女王』の白雪姫役でブレイクしたリリーが歩んできたキャリアを振り返る。(フロントロウ編集部)

『エミリー、パリへ行く』で主演を務めるリリー・コリンズ

 2020年10月2日よりNetflixにて配信がスタートしたオリジナルドラマ『エミリー、パリへ行く』。1990年代後半から2000年代にかけて一世を風靡したドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のクリエイターが手がける本作は、“華の都”パリを舞台に、主人公のエミリーが恋に仕事に奮闘する姿を描いたシリーズ。

 フランスのマーケティング会社にアメリカ人の視点を持ち込む任務を課せられ、パリで仕事をスタートさせる主人公を俳優のリリー・コリンズが演じている。

セレブ一家に生まれたリリー

 1989年3月18日、イギリスはサリー州のギルフォードで生まれた現在31歳のリリー・コリンズ。

画像1: @lilyjcollins/Instagram

@lilyjcollins/Instagram

 ご存知の方も多いと思うけれど、リリーの父親はイギリスのバンド、ジェネシスのメンバーであるフィル・コリンズで、2018年に公開された映画『ボヘミアン・ラプソディ』のクライマックスで描かれた1985年開催のチャリティイベント「ライヴ・エイド」への出演歴や、グラミー賞とアカデミー賞の受賞歴がある超大物ミュージシャン。リリーはフィルと、母親で俳優のジル・タヴェルマンの間に誕生した。

画像: 2012年、映画『白雪姫と鏡の女王』のプレミアのアフターパーティーで顔を揃えた父親フィル、リリー、母親ジル。

2012年、映画『白雪姫と鏡の女王』のプレミアのアフターパーティーで顔を揃えた父親フィル、リリー、母親ジル。

 そんなセレブ一家のもとに生まれたこともあり、リリーがショービズ界に足を踏み入れるのも早く、当時2歳だった1992年に英BBCのドラマ『グローイング・ペインズ(原題/Growing Pains)』でデビューを果たす。その後、リリーが5歳だった時にジルとフィルが離婚。リリーは母親とともにロサンゼルスへと移住した。

元々はジャーナリスト志望

 2歳にして子役としてデビューを果たし、ロサンゼルスへ移住した後は子役の養成所であるユース・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツへも通っていたリリーだけれど、学生時代は別の職業も志していた。

 リリーはジャーナリストとしてニュースを伝えることを志し、南カリフォルニア大学で放送ジャーナリズムを専攻。リリーは英Elle Girlで「NY Confidential」と銘打たれた自身のコラムを持っていたほか、 Seventeen、Teen Vogue、Los Angeles Timesなどに寄稿していた。元々ジャーナリスト志望だったリリーは、2008年に子供向けチャンネルのニコロデオンで放送された、アメリカ大統領選の特別番組で司会を務めるなど、レポーターとしてキャリアをスタートさせた。

画像: リリーは2008年に開催された Young Hollywood Awardにて、最も優れた新人のレッドカーペット特派員に授与される「Newest Red Carpet Correspondent」賞を受賞した。

リリーは2008年に開催された Young Hollywood Awardにて、最も優れた新人のレッドカーペット特派員に授与される「Newest Red Carpet Correspondent」賞を受賞した。

 リリーは当時について、2012年に行なったMomtasticとのインタビューで次のように振り返っている。「俳優を目指しながらも、より鍛錬を積みたいと思ったの。ジャーナリズムであれ、番組への出演であれ、制作であれ、編集の勉強であれ、何であれね。(ショー)ビジネスそのものが本当に大好きだから」。

 現在は俳優業を主に活動しているリリーだけれど、2017年には自叙伝『アンフィルタード:ノー・シェイム、ノー・リグレッツ、ジャスト・ミー(原題/Unfiltered: No Shame, No Regrets, Just Me)』を刊行している。

画像2: @lilyjcollins/Instagram

@lilyjcollins/Instagram

『白雪姫と鏡の女王』でブレイク

 ジャーナリストとしてのキャリアと並行して俳優業を続けていったリリーは、2009年にドラマ『新ビバリーヒルズ青春白書』にゲスト出演したり、同年公開の映画『しあわせの隠れ場所』に出演したりと、徐々にヒット作への出演が決まっていった。

 そんなリリーが本格的にブレイクを果たすきっかけとなったのが、ジュリア・ロバーツが邪悪な女王の役で初めて悪役を演じたことでも話題になった2012年公開の映画『白雪姫と鏡の女王』で、白雪姫に大抜擢されたこと。これまで多くの作品で様々な解釈がなされてきた白雪姫に新たな命を吹き込み、世界中のオーディエンスの心を掴んだ。

画像: 映画『白雪姫と鏡の女王』で邪悪な女王を演じたジュリア・ロバーツと。

映画『白雪姫と鏡の女王』で邪悪な女王を演じたジュリア・ロバーツと。

 2014年には映画『シャドウハンター』や『あと1センチの恋』で主演を務めるなど、数々の作品に引っ張りだこな俳優になるまでに躍進。2017年には、前年に公開された映画『ハリウッド・スキャンダル』での演技が評価されて、ゴールデングローブ賞の主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた。

画像: 『白雪姫と鏡の女王』でブレイク

 近年では、2017年公開の映画『心のカルテ』で、自身も過去に苦しんだことを公表している、拒食症に悩む主人公を演じたり、2019年公開の映画『テッド・バンディ』でザック・エフロン演じる実在の凶悪連続殺人鬼の恋人を演じたりするなど、よりシリアスな作品にも出演。演技力の幅広さを証明し続けている。

社会問題に対しても積極的に発言

ファッションのランウェイモデルの体型について

 社会問題についても積極的に声をあげているリリーは、今よりもファッションモデルたちの「痩せすぎ」が問題視されていた2017年に、The Hollywood Reporterとのインタヴューでこの問題に言及。モデルたちの体型についてもっと話し合われるべきだとして、次のように語った。

画像: ファッションのランウェイモデルの体型について

「ファッションショーを見ていると、信じられないぐらい細い女の子たちがランウェイを歩いているの。しかも、ほとんどの子たちがとても若くてまだ女性になっていない。彼女たちの体型はいつまでも成長しないみたいに感じてしまうの。何人かは今にも倒れそうにも見える。ランウェイモデルの体型について、もっと話し合うべきだと思う」

女性について

 近年、ハリウッドで「#MeToo」ムーブメントをきっかけに女性差別の改善がこれまで以上に求められるようになってきているけれど、リリーも業界における男女差別に声をあげてきた1人。

画像: 女性について

 「友情が生まれるのを見られるのは嬉しいです。こうした問題を前に進めようとしている女性たちが、結束しているのですから」とリリーは2018年に行なわれた英Glamourとのインタビューで「#MeToo」ムーブメントについて語っている。「賃金のギャップであれ、女性の監督や脚本家を増やすことであれ、撮影現場にいる女性の数を男性と同じくらい増やすことであれ、いつかこうしたことを口にする必要がなくなることを願っています」。

 リリーは2019年3月8日の国際女性デーに際してインスタグラムを更新。祖母のジェーンの写真を投稿して、次のように綴った。

「女性は強くて、自立した、勇敢で、賢い、愛情のある大人になるように女の子を育てます。 やがてその女の子たちは成長して、世界に多くのことをもたらします。 この過程は本当に美しいものです。その一員になれるなんて、本当に幸運なことだと思います。

 この写真に写っているのは、私をつねにインスパイアしてくれる祖母のジェーンです。 今日はあなたのおばあちゃんやお母さん、姉妹、女友達に連絡をして、彼女たちが自分らしく生きていることに感謝の言葉を伝えてください。

 それから女性を尊重し、大切にし、称賛してくれる、素晴らしい男性たちにも感謝します」

恋人チャーリー・マクダウェルと婚約したて!

 リリーは、主演を務めるNetflixオリジナルシリーズ『エミリー、パリへ行く』の配信開始を控えた今年9月、恋人で映画監督のチャーリー・マクダウェル(37)と婚約したことを発表。2014年公開の映画『ザ・ワン・アイ・ラブ』などで知られるチャーリーとリリーは、2019年8月末に熱愛が報じられていた。

画像: 恋人チャーリー・マクダウェルと婚約したて!

 左手薬指に婚約指輪をつけ、チャーリーとキスをするツーショットをインスタグラムで公開したリリーは、「私はこれまでの人生、ずっとあなたを待っていたの。これから先の人生をずっとあなたと過ごすのが楽しみでたまらない」と、チャーリーに宛てたロマンチックなメッセージで婚約を報告。

 一方のチャーリーも、婚約指輪をはめて恍惚とした表情を浮かべるリリーの写真を投稿し、「不確かで暗闇のような時にも、君は僕の人生を明るくしてくれた。君との冒険を僕は永遠に大切にする」と、ロマンチックなメッセージを返した

 セレブ一家で育ったリリーと同じく、チャーリーもまた、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』でドクの恋人を演じたメアリー・スティーンバージェンと映画『時計じかけのオレンジ』の主人公を演じたマルコム・マクダウェルという、大物セレブを両親に持つ家系の出身。結婚すれば、セレブ一家の家系図が拡大することになるため、そのことも注目を集めている。

 リリーは満面の笑みで婚約指輪をつけた写真をインスタグラムに投稿して、次のように綴った。

この投稿をInstagramで見る

The purest joy I’ve ever felt...

Lily Collins(@lilyjcollins)がシェアした投稿 -

「今までで一番純粋な喜びを感じてる」

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.