映画『ゴーストバスターズ』や『ミクロキッズ』などに出演した俳優のリック・モラニスが、通り魔事件の被害に遭った。善良な人柄で知られるリックが突然の攻撃を受けたことに、セレブたちも憤りを露わにしている。(フロントロウ編集部)

リック・モラニスが通り魔事件の被害に

 映画『ゴーストバスターズ』に登場する会計士ルイス・タリー役や、映画『ミクロキッズ』のウェイン・サリンスキー教授役など、1980年代に公開された名作映画の数々に出演した俳優のリック・モラニス(67)が、米現地時間の10月1日早朝、ニューヨーク市内を歩いていたところ、前方から歩いてきた男に突然、顔を殴打されるという事件が発生した。

画像: リック・モラニス(2017年撮影)

リック・モラニス(2017年撮影)

 ニューヨーク市警は、事件の模様を撮影した監視カメラの映像をツイッターなどを通じて公開。全身黒づくめで、胸に「I(ハート)NY」と書かれたトレーナーを着用していた男の行方を追っており、情報提供者には2500ドル(約26万円)の謝礼を支払うとして、捜査協力を呼びかけている。

 リックは襲撃に遭った後、自ら病院を訪れ、頭や背中、右腰に痛みを訴えて治療を受けた後、近隣の警察署に出向いて事件について通報したという。

 リックの広報は、米Deadlineに「(ケガの具合は)大丈夫です。リックは、心配してくださる方々に感謝しています」と、幸い大事には至らなかったことを報告している。

 コメディ界のレジェンドとして知られるリックは、1991年に妻で衣装デザイナーのアン・ベルスキーが癌により他界。1997年には、2人の子供たちの育児に専念するため俳優業を退く意向を明らかにし、その後は、おもに声優として活動してきた。

画像: 1989年公開の映画『ゴーストバスターズ2』より。一番下がリック演じるルイス・タリー。

1989年公開の映画『ゴーストバスターズ2』より。一番下がリック演じるルイス・タリー。

 近年になり、ドラマシリーズなどへのゲスト出演などは行なっていたものの、23年間、実写映画の出演が無かったリックは、2021年に公開予定の「ミクロキッズ」のリブート版で映画復帰を果たすことが発表され、ファンたちを喜ばせたばかりだった。


セレブたちが憤り

 通り魔的な犯行に出た男の動機や、殴った相手が著名人であるリックだということを知っていたかどうかなどは不明だが、映像を見る限り、リックにとってはまったくの不意打ちだったよう。男がリックを殴打した後、走り去るわけでもなく、何食わぬ顔でその場を歩き去る様子も不気味であり、意味が分からないとSNS上で話題になっている。

 人々がリックの無事を祈り、同情するなか、セレブたちもツイッターで事件に関して憤りを露わにしている。

 マーベル映画『キャプテン・アメリカ』に主演した俳優のクリス・エヴァンスは「俺の血は煮えたぎっている。この男を見つけてくれ。リック・モラニスに触るんじゃねえ」と怒り心頭の様子でコメント。

画像1: セレブたちが憤り

 同じくマーベル作品である映画『デッド・プール』に主演し、つい最近、自身が共同オーナーを務める通信会社ミント・モバイルのCMでリックと共演したライアン・レイノルズは、久々にリックを表舞台に引っ張り出してしまった自分の行動を後悔するかのように、「2020年という(危険な)年にリックをさらすべきではないと、知っておくべきだった。彼が無事で良かった」とつぶやいた。

画像2: セレブたちが憤り

 ディズニーの実写版映画『美女と野獣』や英語版の『アナと雪の女王』のオラフの声を担当していることでも知られる俳優のジョシュ・ギャッドは、「僕が今感じている怒りは、言葉では表せないほどだ。誰がこんなことするんだ?60代の男性にこんな仕打ちをするなんて、どんなサイコパス野郎なんだ。すみやかな回復を祈っています、友よ」と普段から交流があるリックの身を案じている。

画像3: セレブたちが憤り

(フロントロウ編集部)

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