多くの人が共感した在宅勤務の悩みは?
米Freshlyの依頼を受けて、OnePollがリモートワークを行なう2,000人を対象とした調査を行なった。その結果、やっぱり他の人もそうなんだ!と安心するような、納得するような内容が発表された。
自宅で仕事となると、1日のスケジュール調整が自分個人の裁量に任せられるところが大きくなるけれど、それによって、あるプレッシャーを感じる人が多いよう。
調査によると、10人に3人がランチ休憩を取っていないという。さらに、10人に6人が、勤務時間中にどのような休憩でも取ることに罪悪感を覚えると回答。周りに人がいないからこそ、仕事と休憩のメリハリがつけづらくなっているのかも? ちなみにランチに関しては、10人に7人が何を作るかに悩むと答えており、それも原因の1つだと考えられる。
そして、やはりこの悩みは抱えやすいもの。66%の回答者が、生産性を心配しているという。生産性は、出勤していても悩む人が多いトピック。しかも家では、仕事を遮るものが多い。気が散る原因としては、「隣人」や「宅配便」を多くの人があげており、加えて「ペット」や「子供」を持つ人はさらに多くの邪魔が入る。子供を持つ回答者のうち10人に4人が“リモートの学校の先生”になったとし、65%は1日の最後には疲れ切っていると答えている。
しかしテレワークを支持する声は多い
家の広さや子供がいるかどうかなどの環境によってもストレスは変わってくるけれど、新型コロナウイルスの影響で、心の準備もなく環境が突然変わった人には悩みもあるよう。しかし子供を持つ人でも、新型コロナウイルスの影響がない時には子供達は学校へ行くため、状況が違えば在宅勤務を支持する人のほうが多い。
IBMが2万5,000人を対象に行なった調査によると、54%が基本的には在宅勤務を続けたいと回答。そして75%は、時には在宅勤務が選べるというオプションが欲しいと回答している。また、日本生産性本部が1,100人を対象に行なった調査でも、コロナ禍の後もテレワークを続けたいかという質問に24.3%が「そう思う」、38.4%が「どちらかといえばそう思う」と答えており、支持する人の割合は62.7%にのぼった。
通勤時間の削減や、家でリラックスしながら仕事が出来ること、また、家族と過ごす時間が増えたことなどを喜ぶ人は多い。すでにコロナ禍の後もテレワークを続けると発表した企業は、各国で複数出てきている。新しい生活スタイルがどんどん広まっていきそう。(フロントロウ編集部)