10月17日は「貧困撲滅のための国際デー」。具体的に一体どんな取り組みが行われている?(フロントロウ編集部)

毎年10月17日は「貧困撲滅のための国際デー」

 世界環境デーや国際人種差別デーといった様々な国際デーがあるなかで、あまりなじみがないかもしれないが、じつは毎年10月17日は「貧困撲滅のための国際デー(International Day for the Eradication of Poverty)」と国連によって定められている。

 現時点で、極度の貧困のなかで暮らす人々は約10億人にのぼり、飢餓や栄養不良に苦しむ人々も8億人を超えているとされる。そして、ここで知っておくべきなのは、貧困がもたらすのは飢餓や疫病だけではないということ。例えば、貧困家庭の子供たちは満足な教育を受けられないだけでなく、基本的人権の拒絶や侵害というかたちで現れることもある。

貧困層が直面している問題の数々
・危険な労働条件
・非安全な住環境
・栄養価の高い食料の不足
・不平等な司法制度
・政治力の欠如
・保健医療へのアクセスの制限

 国連では17の「持続可能な開発目標(SDGs)」を盛り込んだ2030アジェンダなるものを実施しており、そのなかのひとつに「2030年までに貧困に終止符を打つ」という目標がある。

画像: 毎年10月17日は「貧困撲滅のための国際デー」

 国連によって制定されてから27周年を迎える「貧困撲滅のための国際デー」の2020年のスローガンは、「すべての人の社会的および環境的正義を達成するべく、みんなで一緒に行動を起こす」。貧困層の人々は国際社会から取り残されがちだが、公平で持続可能な世界を構築するには、彼らの存在がきちんと認識され、評価される社会にすることが必要不可欠だとしている。(フロントロウ編集部)

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