アップル(Apple)の音声アシスタント「Siri」に“ある質問”を投げかけて返ってきた答えに闇を感じる…!? 批判の声が相次いだ不具合とは?(フロントロウ編集部)

Siriの返答に批判の声→アップルが不具合を認める

 iPhoneなどのApple製デバイスで使用できる音声アシスタント「Siri」といえば、近年、正確に回答する能力がさらにアップし、様々なリクエストに応じてくれる便利な機能として知られるが、時に思いがけない答えが返ってくる場合も。

 つい最近も「ある質問」と、その質問に対する答えをめぐってちょっとしたトラブルがあった。そのトラブルとは、Siriに「テロリストはどこ?」と質問すると、近場の警察署のリストが表示されるというもの。実際にこの質問をSiriに投げかけた結果、「地元の警察署の名前が5件表示された」と話す現職の警察官は、Storyfulにアップした動画のなかで「AppleとSiriによれば、(警察を含む)法執行機関はテロリストだそうだ。こんなことが許されていいのか」と憤った。

画像: Siriの返答に批判の声→アップルが不具合を認める

 同様の事案がアメリカの複数の州で発生したことをうけて、後日、Appleは不具合を認め謝罪。今回の件は意図的なものではなく、「テロリスト」というワードを聞いたSiriが緊急事態と勘違いしてしまったことが原因だと説明した。

 こういったシステムの不具合はよくあることだが、今回はタイミングが悪かった。フロントロウで何度もお伝えしてきたのでご存じの方も多いと思うが、今年5月に黒人男性のジョージ・フロイドが白人警官に殺害された事件がきっかけで、アメリカだけでなく世界各地で黒人に対する暴力や差別の撤廃を訴える抗議運動「Black Live Matter/ブラック・ライヴズ・マター(黒人の命にも価値がある)」が活発化。

 アメリカではそれ以前から警察官が黒人に対して暴力を振るったり、射殺したりする事件が頻繁に発生していたこともあって、国民の多くが警察に対して不信感を募らせており、本来であれば地域の治安を守る存在である警察官のことを、“悪人”と見なす人たちも。そのため、アップルはBlack Live Matter運動と今回の不具合に関連性はないと否定しているが、ユーザーからは「偶然とは思えない」「タイミングが良すぎて闇を感じる…」といった声もある。(フロントロウ編集部)

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