フランスに対するステレオタイプが多い?
10月2日よりNetflixで配信されているドラマ『エミリー、パリへ行く』は、リリー・コリンズ演じるアメリカ人のエミリーが、仕事の関係でフランスのパリに渡り奮闘する姿を描いたもの。90年代から2000年代に人気を博したアメリカのドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』でスタイリストを務めたデザイナーのパトリシア・フィールドが本作のスタイリングを手掛けたとあって、おしゃれなパリの街並みに映えるカラフルで可愛いファッションも見どころの1つ。
しかし本作には、フランス人やフランスの文化に対するステレオタイプな描き方も多いとする批判の声も少なからずある。作中でエミリーと親しくなるシェフのガブリエルを演じたフランス人俳優のリュカ・ブラボーも、米Peopleのインタビューでみんなの気持ちが分かると話した。
「すべての批評が理解できるよ。僕はフランス人だし、みんなが何を感じるか、どう感じるか、なぜそう感じるかが分かる」
リアルなフランス人が描かれたシーンは?
とはいえ、「でもそれはポジティブな感情だよ」とも言うリュカ。さらに、そういった表現のなかには合っているものもあるそうで、リュカが笑いながら明かした。
「僕にとって最もステレオタイプ的だったものは、じつはあれは本当に事実なんだけど、人々がジムの後にタバコを吸っているやつだね。あれは本当に事実だよ(笑)。『あ~。いっぱい頑張ったし、肺は完璧に開いてるから、ニコチンに準備万端だな。よし、タバコを吸おう』ってかんじ。あれは本当にフランス人らしいものだよ。じつは、彼(クリエイターのダレン・スター)があれをドラマに入れたことに驚いたんだ。すごく面白かった」
自分が育った文化に関しては、合っていることも合っていないことも分かるもの。しかし自分の育った文化のどのポイントが、他の国の人々にとっては特徴的と捉えられるものなのかは分かりづらくもある。運動した直後にタバコを吸うのはどう考えても身体に悪そうだけれど、リュカによると事実のよう。
『エミリー、パリへ行く』はシーズン2の制作は発表されていないものの、制作陣やキャストが前向きな姿勢を見せていることから、エミリーやガブリエルの姿をふたたび見られる可能性は高そう。(フロントロウ編集部)