アリアナ・グランデがこれまでリリースしてきたアルバムはどれも違った良さがあって素晴らしいけれど、今回は10月30日にニューアルバム『ポジションズ(Positions)』をリリースしたことを記念して、米批評サイトMetacriticでの評価を基に、デビュー作から前作までの5作品でランキングを作成してみました。(フロントロウ編集部)

第5位『マイ・エヴリシング』スコア:64%

 第5位にランクインしたのは、2014年にリリースされたセカンドアルバム『マイ・エヴリシング』。「Love Me Harder」でコラボしたザ・ウィークエンドや、「Break Free」でコラボしたゼッドなど、豪華ゲスト陣も話題に。バラードが中心だったデビュー作『ユアーズ・トゥルーリー』とは打って変わって、アリアナは本作でポップやEDM、ヒップホップなど、多岐にわたるサウンドに挑戦した。

 ちなみに、アルバム収録曲の「A Little Bit Of Your Heart」には、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズがソングライティングに参加している。

第4位『デンジャラス・ウーマン』スコア:76%

 アリアナは2016年にリリースしたサードアルバム『デンジャラス・ウーマン』をもって、さらにイメージをガラリと変化させた。「危険な女性」を意味するタイトルが付けられた本作で、アリアナは前作『ユアーズ・トゥルーリー』にあった軽やかなでキュートなイメージから一転、“落ち着いた大人の女性”の雰囲気を打ち出し、実力派シンガーとしての評価を確立させた。

 一方で、本作の全米アルバムチャートでの最高位は2位。他の4作品では1位を獲得しているので、現時点でアリアナが全米1位を逃した唯一のアルバムとなっているのだけれど、「Into You」やたびたびコラボしているニッキー・ミナージュとの「Side To Side」など、キャッチーなシングルも収録されている。

第3位『スウィートナー』スコア:81%

 第61回グラミー賞で最優秀ポップボーカルアルバム賞を受賞し、アリアナに初のグラミー賞をもたらした本作。2017年5月22日にマンチェスター・アリーナでの公演を自爆テロ事件に襲われた悲劇後、初のアルバムとなった本作は、その名も『スウィートナー=甘味料』と名付けられた、人々に“癒し”をもたらすためのアルバム。「もう流す涙は残ってない」と歌われるシングル「no tears left to cry」は中でも印象的。

 また、アルバムの最後には「早く良くなって」を意味する「get well soon」と題された楽曲が収録されているのだけれど、この楽曲の最後に40秒間の何も流れない時間があり、5分22秒で締め括られるものとなっていて、テロ事件が起きた5月22日の数字を示しているのではないかとされている。

※YouTubeの音源では、5分23秒となっている

第2位『ユアーズ・トゥルーリー』スコア:81%

 ニコロデオンのドラマ『ビクトリアス』のキャット・バレンタイン役で、すでにティーンの間では知られた存在だったアリアナが2013年にリリースしたデビュー作『ユアーズ・トゥルーリー』が第2位にランクイン。“マライア・キャリーを彷彿とさせる”とされたアリアナの歌声は、当時シーンに大きな衝撃をもたらした。

 アリアナは本作以前にもシングルデビューはしていたのだけれど、このアルバムに収録されたシングル「The Way」で初めてチャートデビュー。同曲は全米シングルチャートで最高9位にランクインした。この曲には今は亡き元交際相手のマック・ミラーが参加しており、涙なしには聴くことができない楽曲に。

第1位『thank u, next』スコア:86%

 そして、1位に輝いたのは2019年にリリースされた前作『thank u, next』。その前の作品『スウィートナー』のリリースからわずか半年というスパンでリリースされた本作は、2017年の5月にテロ事件を経験し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を患い、2018年9月には元恋人のマック・ミラーを亡くし、その後、元婚約者のピート・デヴィッドソンとの破局を経験したアリアナが、それらの辛い過去に「ありがとう、次に行くね」と別れを告げた傑作。ファーストシングルとなったタイトルトラックの「thank u, next」のミュージックビデオは、当時のYouTubeにおける公開後24時間の最多再生記録も更新した。

 日本好きとして知られるアリアナ。ちなみに、本作に収録されている「bad idea」では、「アリちゃん!」という日本語の掛け声を聴くことができる。

 そして、10月30日にリリースされた待望の最新作『ポジションズ』にも、アリアナ自身が女性リーダーに扮する力強いミュージックビデオと共にリリースしたタイトルトラック「Positions」や、ザ・ウィークエンドとの久しぶりのコラボとなる「off the table」、ドージャ・キャットとのコラボとなる「motive」など、注目曲が盛りだくさんなので、ぜひチェックして。(フロントロウ編集部)

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