オスカー・アイザックが『ムーンナイト』に出演交渉中
『ムーンナイト』は映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』などをはじめとしたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)から派生して制作が予定されているDisney+(ディズニープラス)向けの新ドラマ。
2019年の末ごろ、映画『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが出演候補に挙がっているというウワサがささやかれていた『ムーンナイト』だけれど、このたびオスカー・アイザックが出演交渉中であることが米Varietyによって報じられた。
オスカーは映画『スター・ウォーズシリーズ』シリーズでポー・ダメロン役を演じたことで知られる俳優。彼は映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』や『エクス・マキナ』などの名作にも出演している。また、同じマーベル・コミック原作の映画『X-MEN: アポカリプス』では、最強のヴィランを演じた。
そんな彼が演じるかもしれないヒーローのムーンナイトは、日本ではあまり馴染みのない人物。彼を知る者からは規格外だと言われることもあるムーンナイトは一体どんなヒーローで、どこが規格外なの?
月の力を得た規格外のヒーロー、ムーンナイト
ムーンナイトの歴史は意外にも長く、コミックに登場したのは1975年。元傭兵で、その本名はマーク・スペクターという。
マークはエジプトでの任務中、雇い主に騙され瀕死の重傷を負った。生死の境を彷徨う彼の前に現れたのは、古代エジプトの月の神・コンシュー。復讐に燃えるマークは、その得体の知れない神と契約をし、新しい命と引き換えに、ムーンナイトとして役目を授けられることとなる。
コミックによって細かい設定は異なるけれど、ムーンナイトは月のマークが施された白い装束を身に纏っている。場合によっては、フルカラーの誌面の中でムーンナイトだけが白黒で描かれ、幻想のように浮かび上がることも。
ムーンナイトの特徴は、彼が常軌を逸したヒーローであるということ。「月の満ち欠けによってスーパーパワーが発揮される」という設定もあるけれど、基本的にはハイテクアイテムや己の力で戦っている。
マークは一般的には多重人格と言われている精神疾患を抱えている壮年男性。彼は様々な人格を自分の中に持っており、時々、脳内会議を繰り広げながら、それぞれのアイデンティティを使い分けてヒーロー的な活動をしている。
一時期は脳内にキャプテン・アメリカ、ウルヴァリン、スパイダーマンという三大ヒーローがいて、それぞれの力を真似して戦っていたけれど、本物ではないため、うまく敵を倒すことはできなかった。また、時々ヴィランではない人物をヴィランとして認識してしまい一般人を攻撃してしまうことも。コミックでもページごとに作画や作風、内容までもが全く異なっていることがあるため、彼の行動や考え方は、一般人の理解を超えている。規格外なヒーロであるというのは、それが理由。
そんなムーンナイトのドラマ化はこれまで多くのファンによって不可能とされていたけれど、今回オスカーが出演交渉中との一報があったため、着実に進んでいると考えられる。詳細についてはまだ発表されていないけれど、本作の続報に乞うご期待。(フロントロウ編集部)