カニエ・ウェストが敗北ツイート
現在行なわれているアメリカ大統領戦で、自身が設立した「バースデー党」の候補として出馬したカニエ・ウェストが、敗北宣言と取れるツイートをした。
カニエは、アメリカの各州がドナルド・トランプ現大統領を候補として擁立する共和党の勝利を表す赤色と、ジョー・バイデン前大統領を候補として擁立する民主党を表す青色に塗られていく地図をバックに撮影した写真をツイートして、次のようにコメントした。
WELP KANYE 2024 � pic.twitter.com/tJOZcxdArb
— ye (@kanyewest) November 4, 2020
「それなら、カニエ2024だ」
カニエは現時点で1つの州も勝ち取れておらず、集計が終わるまでに1州でも獲得する可能性は非常に低いものの、このツイートに先駆け、カニエは今回の大統領選挙で人生を通じて初めて投票し、自分自身に票を入れたことを報告していた。
God is so good � Today I am voting for the first time in my life for the President of the United States, and it's for someone I truly trust...me. �� �
— ye (@kanyewest) November 3, 2020
出馬が批判を集めていたカニエ・ウェスト
カニエは今年7月に大統領選への出馬を表明。同月に出馬のために必要な書類を提出したものの、活動を開始するのが遅かったため、12の州でしか候補者名簿に名前が掲載されなかった。
カニエについては、若者や黒人コミュニティに大きな影響力を持っていることもあり、彼に流れた票が選挙結果に影響を与える可能性もあると指摘されてきた。
事実、米New York Postによれば、結果としてカニエはテネシー州で10,188票を獲得したほか、ミネソタ州では6,796票を獲得。また、コロラド州でも6,000票近く獲得したほか、候補者名簿に名前が掲載された他の9州でも、少なくとも1,000票以上を獲得したという。
一方で、カニエが自身の周囲を必ずしも味方につけられたとは言い切れず、妻のキム・カーダシアンは11月3日の投票日に、投票を終えたことを意味する「I Voted(投票しました)」のステッカーを持つ写真を投稿して報告したものの、誰に投票したかまでは明言せず、夫であるカニエへの投票は呼びかけなかった。
2024年に改めて立候補することを示唆したカニエだけれど、今回の大統領選におよそ13億円費やした彼は、7月に1度サウスカロライナ州チャールストンで集会を開催して演説こそしたものの、その後はインタビューや大統領選用のグッズなどを通じて選挙活動を行なうことに終始し、続投を狙う共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ現大統領や、民主党候補のジョー・バイデン前副大統領が行なってきた選挙活動に比べると、当然だが遥かに少なかった。
さらには、ドラマ『フレンズ』などで知られる俳優のジェニファー・アニストンが、カニエが原因でトランプ候補やバイデン候補の投票結果に影響が出ないよう、「カニエに投票するのは面白くないよ」と、自身の投票報告と同時に釘をさすなど、セレブからも苦言の声があがっていた。(フロントロウ編集部)