誰がグリンデルバルドを演じることに?
映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズを降板した俳優のジョニー・デップの代役として、映画『ドクター・ストレンジ』などの出演作で知られる、デンマーク出身の実力派俳優マッツ・ミケルセンが「出演交渉中」であると米Deadlineほか複数のメディアが報じている。
ジョニーは、2018年公開の映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に続き、最新作でも最大の黒幕であるゲラート・グリンデルバルドを演じる予定だったが、自身の元妻で俳優のアンバー・ハードに対して暴力を振るった「Wife Beater(妻を虐待する者)」と呼んだイギリスの大衆紙The Sunの発行元を名誉毀損で訴えた裁判で、英裁判所がジョニー側の訴えを棄却したことをうけて、『ファンタスティック・ビースト』シリーズの製作・配給元であるワーナー・ブラザースからグリンデルバルド役を“辞退してほしい”と要請されたため、降板を決意した。
当初、代役の最有力候補と言われていたのは、映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』でグレイブス(グリンデルバルドが変身した姿)を演じた俳優のコリン・ファレルで、彼のほかにNetflixのオリジナルドラマ『ザ・クラウン』で女王の夫フィリップ殿下の若かりし頃を演じたマット・スミスや、マーベル映画のアイアンマン役でおなじみのロバート・ダウニー・Jr.、さらに性別は違うが独特の雰囲気がぴったりという理由で映画『ドクター・ストレンジ』のティルダ・スウィントンの名前も挙がっていたが、マッツはまったくのノータッチで、まさに予想外の選出となった。
Deadlineによると、まだ交渉の初期段階で決定事項ではないものの、「北欧の至宝」と呼ばれるマッツの大ファンである『ファンタスティック・ビースト』シリーズのデヴィッド・イェーツ監督たっての希望でオファーしたそうで、“マッツ版グリンデルバルド”の実現に向けて交渉を進めているところだという。
ちなみに、降板が決定する前、ワンシーンだけ最新作の撮影に参加していたジョニーには、事前に結んだ契約に基づいて、多額のギャラが支払われることが明らかになっている。(フロントロウ編集部)