リーボックとのコラボシューズに込められた思い
2019年のグラミー賞で、女性アーティストとして史上初めて最優秀ラップ・アルバム賞を受賞した人気ラッパーのカーディ・Bと、彼女がグローバルアンバサダーを務めるリーボック(Reebok)とのコラボコレクション「Reebok x Cardi B」が現地時間11月13日に発売される。
ブランドのプレスリリースによると、カーディ自身がデザインプロセスに深く関わった今回のコレクションは、「自己表現と自分自身に正直であり続ける様を通じて女性を鼓舞するという、(リーボックとカーディの)共通の信念を広く知らせるもの」になっており、カーディとミーガン・ジー・スタリオンがコラボした大ヒット曲「WAP」に強く影響を受けているそう。インスピレーションの元になった「WAP」は、日本語で「濡れたアソコ(※女性の陰部)」という意味の「Wet Ass Pussy」の頭文字をとった略称で、女性の性的エンパワーメントの象徴と言われる楽曲。
ラッパーとして大ブレイクして以降も、好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、わからないことはわからないと、自分の意見をはっきりと口にし、自分自身を偽ることなく、ありのままの自分を表現してきたカーディ。今回のキャンペーンは、社会が世の女性に対して求める「完ぺきだけど謙虚。強いけど思いやりがある」という果てしない期待を覆すことを目的としており、同コレクションのスローガンである「B Unexplainable」には、「可能なかぎり、ありのままの自分でいよう」というメッセージが込められている。
世の女性は男性の期待を裏切ると、「過剰」「規格外」「ドラマチック」「虚栄心の塊」などのレッテルを貼られる。でも、カーディのメッセージは、期待されていることをやろうとするのではなく、「理由なんていらない。自分のやりたいことをして、世界へと羽ばたけ」と伝えている。
ちなみに、80年代のカジュアルファッションを代表するリーボックのアイコニックなモデル「CLUB C」をベースにした、新たなシューズ「Club C Cardi」は、クラシカルなデザインはそのままに、カーディらしいエッジのきいたアクセントが加えられており、10月11日に先行発売された際は即完売だった。(フロントロウ編集部)