『マトリックス』主役候補だったサンドラ・ブロック
1999年にシリーズ1作目が公開され、その革新的な世界観で映画史に衝撃をもたらし、世界的大ヒットを記録した映画『マトリックス』。本作は、キアヌ・リーブスの代表作の1つでもある。2021年に公開予定の『マトリックス』4作目にも、キアヌは主役のネオとして戻ってくるけれど、じつはシリーズ1作目の制作開始当初は、別の俳優が有力候補だったことをご存知だろうか?
それは、1994年の映画『スピード』でキアヌと共演経験もあるサンドラ・ブロック。
『マトリックス』のプロデューサーであるロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラは、1993年のアクション映画『デモリションマン』でサンドラと共演しており、彼女が主役でもアリだと考えていた。「(プロデューサーの)ジョエル・シルバーと僕はサンドラと映画『デモリションマン』で仕事をしたことがあって、彼女は当時から親しい友達だったんだ。だからサンドラのもとへ台本を持って行き、もし彼女が興味あるならば(ネオを女性に)変えようと思っていた」と、米Wrapのインタビューで話している。
サンドラ版ネオのお姿は?
ネオがサンドラだったら、どのような作品になっていたのだろうか? 頭の中で想像することは少し難しい。そこで、1人のデジタルアーティストがサンドラ版ネオを具現化! 予想以上にしっくりくる画像に、ファンが興奮している。それがコチラ。
黒いレザーの衣装は、今見るとキャリー=アン・モスが演じたトリニティーのような雰囲気が感じられるけれど、主役であるサンドラのキャラクターがトリニティーのような外見だった可能性は充分にありえる。そんなサンドラが弾丸を止めている姿はとてもクール。
『マトリックス4』では、新キャストであるジェシカ・ヘンウィックが演じるのが、ネオの女性版のような存在のメインキャラクターだと伝えられている。サンドラの主役は残念ながら実現しなかったけれど、新たな女性キャラクターの登場にもワクワクが止まらない。
ウィル・スミスも主役でオファーされていた
『マトリックス』の制作陣は、枠にとらわれない柔軟な考えの持ち主が多かったよう。サンドラの他にも、ウィル・スミスが候補にあがっていたことは有名。ウィル版『マトリックス』も見てみたいファンは多く、AIによる人物画像合成の技術であるディープフェイクを用いて、『マトリックス』の映像をウィルで再現した動画は話題になった。
ちなみに、ウィルはローレンス・フィッシュバーンによるモーフィアスは完璧だったと感じているそうで、自分がネオだった場合はモーフィアス役にヴァル・キルマーが考えられていて、少なくとも黒人俳優は選ばれなかったと予想できることから、ネオ役を断って良かったと、自身のYouTubeチャンネルに公開した動画で語っている。(フロントロウ編集部)