『ジュラシック』シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
2018年に公開された映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、2015年に公開された『ジュラシック・ワールド』の続編。また、1993年に公開された映画『ジュラシック・パーク』のシリーズ第5作でもある。
2018年で誕生25周年を迎えた『ジュラシック』シリーズの最新作となった『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、火山噴火の危機的状況から恐竜を救出するため、クリス・プラット演じる主人公オーウェンがカムバックする物語。手に汗握る迫力満点な恐竜の世界に、多くのファンが魅了された。
本作は、すでに続編も決定しており、『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』のタイトルで2022年6月10日の全米公開が予定されている。
そんな『ジュラシック』シリーズは、太古の恐竜が最新技術で蘇り、大暴れするのがみどころのひとつ。しかし現在、学者たちの研究により、『ジュラシック』シリーズで描かれている恐竜たちの姿は、実は間違っているとされている場合も多い。そのなかでも、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公開前に発覚した研究結果が驚きのものだった。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が研究結果をあえて無視した驚きの事実
その研究は、恐竜の鳴き声に関するもの。一般的に恐竜はライオンのような恐ろしい雄叫びをあげるイメージがあるけれど、実はそうではなかったと、2016年にテキサス大の学者らが米Natureに発表した。
研究者のジュリア・クラークによると、恐竜はワニのようにうなり声を上げたり、アヒルやガチョウのように鳴いたりしたという。これは、現在、恐竜の進化に関係していると考えられている鳥類や猛禽類のもつ声帯にそっくりな化石が発見されたことで判明した。
つまり恐竜は「ガオー」ではなく、「グワッグワッ」というような感じで鳴いていたということ。『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の制作チームは、意外にも“ショボ”かったその鳴き声の真実をあえて無視し、これまで通りの『ジュラシック』シリーズのように映像化したというワケ。
他にも、人々が夢見てきた『ジュラシック』シリーズの恐竜の姿は、本当の恐竜の姿とはだいぶ異なっていることが徐々に研究によって分かってきている。(フロントロウ編集部)