俳優のジョニー・デップが映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズを降板したことをうけて、水面下で代役探しが行われるなか、代役の最有力候補として最初に名前が挙がったコリン・ファレルには、シリーズ最新作にどうしても出演できない“事情”があることがわかった。(フロントロウ編集部)

コリン・ファレルが『ファンタビ』最新作に出演できない理由

 映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズで最大の黒幕である闇の魔法使い、ゲラート・グリンデルバルドを演じる俳優のジョニー・デップが降板したことをうけて、一体誰がグリンデルバルド役を引き継ぐのか注目が集まるなか、代役の最有力候補として最初に名前が挙がったコリン・ファレルには、シリーズ最新作にどうしても出演できない“事情”があることが判明した。

画像: 降板を発表したグリンデルバルド役のジョニー・デップ。 Photo:©︎HEYDAY FILMS/WARNER BROS. / Album/Newscom

降板を発表したグリンデルバルド役のジョニー・デップ。
Photo:©︎HEYDAY FILMS/WARNER BROS. / Album/Newscom

 ご存じの方も多いと思うが、先日、元妻アンバー・ハードへのドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)を報じた英紙との名誉毀損裁判でジョニーが敗訴したことをうけて、『ファンタスティック・ビースト』シリーズの製作・配給元であるワーナー・ブラザースがジョニーにグリンデルバルド役を辞退するよう要請。それに応じたジョニーは、後日、自身のインスタグラムに投稿した直筆のメッセージを通じて、『ファンタスティック・ビースト』シリーズを降板したことを発表した。

 それからほどなくして、「北欧の至宝」と呼ばれるデンマーク出身の実力派俳優マッツ・ミケルセンが出演交渉中であることが報じられたが、つい先日、マッツ本人が米IGNのインタビューで「それは噂レベルの話だ。私も新聞に書かれてる情報しか知らない。(オファーの)電話を待ってるよ」と発言したことで、交渉はおろか打診すらされていない可能性が浮上

 もちろん、交渉中であることを口外できないため、“はぐらかしただけ”ということも考えられるが、仮にマッツが候補から除外された場合、次に名前が挙がるとしたらシリーズ1作目でグレイブス(グリンデルバルドが変身した姿)を演じたコリンだと思うが、とある事情により、コリンが出演するのも難しいという。

画像: 映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で、コリンは“グリンデルバルドが変身した姿”という設定のグレイブスを演じた。 Photo:©︎WARNER BROS PICTURES / Album/Newscom

映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で、コリンは“グリンデルバルドが変身した姿”という設定のグレイブスを演じた。
Photo:©︎WARNER BROS PICTURES / Album/Newscom

 2022年3月公開予定の映画『ザ・バットマン』にペンギン役で出演するコリンは、現在、同作品の撮影の真っただ中で、米Varietyによると、撮影が終了するのは早くても2021年の1月頃だという。対する映画『ファンタスティック・ビースト3(仮)』も、今年10月から撮影がスタートしたばかりで、撮影には約5ヵ月間を要するとされている。つまり撮影期間が丸かぶりしているため、『ザ・バットマン』に出演するコリンが、『ファンタスティック・ビースト』の撮影に参加することは不可能というわけ。

 さらに、『ザ・バットマン』と『ファンタスティック・ビースト』の製作・配給元が、どちらもワーナー・ブラザースであることも、コリンがグリンデルバルドを演じることができない理由のひとつだとか。『ザ・バットマン』でコリンが演じるペンギンも、『ファンタスティック・ビースト』のグリンデルバルドも、物語を左右する重要な役どころ。配給元のワーナー・ブラザースが、ほぼ同時期に公開される自社の大作2作品で同じ俳優を起用することは考え難いとVarietyは伝えている。

 果たして、グリンデルバルド役は誰の手に。(フロントロウ編集部)

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