エズラ・ミラーがリモートで追加撮影に参加
単独映画『ザ・フラッシュ』で主人公のフラッシュことバリー・アレンを演じる俳優のエズラ・ミラーが、ザック・スナイダー監督が制作を進める再編版『ジャスティス・リーグ』の撮影にリモートで参加したことがわかった。
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2017年に公開された映画『ジャスティス・リーグ』は、脚本や内容に大幅な変更があったほか、監督のザック・スナイダーが娘の死を受けて撮影終了後に監督を降板するなど、たびたびトラブルに見舞われ、スナイダー監督の当初の構想とはだいぶ違う作品となって公開された。そういった背景もあり、“スナイダー監督の構想に近いバージョンを公開してほしい”というファンからの声が絶えなかったことから、『Zack Snyder's Justice League(原題)』としてHBO Maxで配信されることが決定した。
しかし、エズラは現在、クリーデンス役でシリーズ1作目から出演する映画『ファンタスティック・ビースト3(仮)』(以下『ファンタビ』)の撮影のためにイギリスのロンドンに滞在しており、スナイダー監督がいるロサンゼルスへ行くことはスケジュール的に不可能。かといってスナイダー監督がロンドンに行くこともできないため、コロナ禍で利用者が急増中のZoom(ズーム)を使って指示を出しながら再撮影を行なったことが、米Beyond The Trailorのインタビューで監督本人の口から明かされた。
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2017年に公開された劇場版『ジャスティス・リーグ』より。
スナイダー監督によると、撮影は『ファンタビ』が使用しているスタジオを借りて行われたそうで、現地にいる『ファンタビ』の撮影スタッフにセットや小道具など必要なものを用意してもらい、イラストを見せてエズラの立ち位置や撮影の順序を説明し、カメラも『ファンタビ』のスタッフが監督の指示通りに回したそう。
スナイダー監督にセットの様子がわかるように、現場には3台のモニターが設置されており、監督とZoomで繋がっていたiPadは、自由自在に動かせるスタンドに取り付けられていたとのこと。監督だけでなく、エズラやスタッフにとっても初の試みであったものの、「満足のいく撮影ができた」とスナイダー監督は明かしている。(フロントロウ編集部)