海外の食品用ラップ、すぐくっついて使いづらい問題
日本では、旭化成が製造販売している「サランラップ」や株式会社クレハが販売している「NEWクレラップ」などが代表的な食品用ラップ。
日本製の食品用ラップは、海外で売られているものと比べると、くっつきにくくて使いやすいことで評判で、海外の人へのお土産にすると喜ばれるという話をよく聞くけれど、諸外国で売られている食品用ラップは、すぐにぐちゃぐちゃにくっついてしまったり、端がどこだか分からなくなって取れなくなってしまうことが日常茶飯事…。
このイライラとは、もう共生していくしかないという、あきらめにも近い考え方が根づいているけれど、じつは、超簡単な方法で、食品用ラップの使いやすさを各段にアップできた!
TikTokerが紹介した叔母発の「裏ワザ」が話題
看護士としての日常をTikTokで公開しているユーザーのNurse Taraが、彼女の叔母から教えてもらい、その効果に衝撃を受けたというのが、食品ラップを「冷凍庫で保管する」という裏ワザ。
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食べ物が入った器にラップをかけようとしたものの、例のごとく苦戦していたNurse Taraの姿を見たベテラン主婦の叔母は、「ねえ、サランラップ(※)は冷凍庫で保管するものだって知ってるでしょ?」と、あたりまえのように口にしたという。
※叔母は「サランラップ」という商品名を食品用ラップの総称として使用。
叔母の言葉通り、食品用ラップを冷凍庫で一晩寝かせてみたところ、びっくりするほど使いやすさがアップ!
Nurse Taraは、動画内で、冷凍庫で保管した食品用ラップを手でギュッと握ってくっつくかどうか試してみたが、まったくシワにならず、手で軽く引っ張るだけですぐに元に戻るという目からウロコの証拠映像も公開してみせた。
この投稿には、多くのユーザーたちが、「知らなかった!」「今日からやってみる!」と大興奮している。
なぜ、冷蔵庫で保管すると使いやすくなる?
では、なぜ、食品用ラップは冷やすと、ぐちゃぐちゃにくっついたりしにくくなるのだろうか?
それは、おそらく、超低温により、食品用ラップに含まれるポリエチレンの分子変化が起こるためだろうと、2018年に米Todayが専門家の見解を伝えている。
ポリエチレンは、ビニール製の買い物袋から、果ては、防弾チョッキまで、プラスチック製品に幅広く使われている素材。ニューヨークのユニオン・カレッジで物理学と天文学の准教授を務めるチャド・オーゼル博士は、「プラスチック同士の接着は、表面にある分子が配列し直し、微弱の化学結合を成すことで起こるようです。低温では、そのプロセスが少し妨げられるんです」とコメントしている。
日本でも、お安い食品用ラップを買うと使い心地がイマイチな場合があるけれど、冷凍庫に保管するという方法で改善できるかも。(フロントロウ編集部)