海外で6割の人たちが取り入れているUNO(ウノ)の初耳ルール
手持ちのカードを減らしていき、一番早くあがった人が勝ちというシンプルなルールで、子供から大人まで、人数に関係なく遊べるカードゲームとして親しまれている「UNO(ウノ)」。
世界80か国で販売されているUNOは、ルールさえ知っていれば、言語が違っても楽しく遊べるグローバルなゲームでもあり、新型コロナウイルスの蔓延により、おうち時間を過ごす人が増えた影響で、昨今、人気が再燃している。
そんなUNOの醍醐味の1つといえば、持ち札が最後の1枚になったら(最後から2枚目のカードをプレイする時)「ウノ!」と叫び、勝利への王手を宣言するというもの。もしも、この宣言を忘れてしまった場合は、ペナルティーとして山札から2枚引かなければならないというルールがある。
しかし、欧米では、それにくわえて、最後の1枚をプレイする際に、勝利宣言の意味を込めて「ウノアウト!」という掛け声を発しなければいけないというルールが、一定数の人たちの間で定番となっているらしい。
日本では聞いたことがないこのルールが注目を浴びるきっかけとなったのは、米ユタ州ソルトレイクシティを拠点とするNBAチーム、「ジャズ(Jazz)」に所属するドノバン・ミッチェル選手が、ツイッターで「UNOで最後のカードをプレイするときは、『ウノ アウト!』って口に出して言わなくちゃいけないんだよね? 今、家族と激論を交わしてる」と多数決投票を実施したこと。
Do you have to say uno out when you play your last card in @realUNOgame ??? Heated debate rn wit the fam
— Donovan Mitchell (@spidadmitchell) November 24, 2020
約5万7千人のユーザーが参加した投票では、61%を超える人々が「YES」と回答。しかし、その一方で、「いや、そんなの初耳」、「聞いたことないし、生まれてこの方40年くらいUNOをプレイしてきたけど、言ったことない」と6割以上もの人が、ゲームを“あがる”時に「ウノアウト!」と叫んでいることに驚く声もあった。
UNO公式の見解は…?
「ウノ アウト!」と言うのを忘れてしまい、ほかのプレイヤーに指摘された場合のペナルティには諸説あるが、「ウノ!」と言い忘れた時と同様にカードを山札から2枚、もしくは、4枚引かなくてはならないという。
しかし、UNOの公式アカウントはミッチェル選手のツイートに「最後のカードを出すときに『ウノアウト!』と言うのは、人気のハウスルール(※)ですが、必須ではありません」と返信しており、これは、正式なルールとは見なされないよう。
※特定のグループや場所で独自に定められるルール
While calling "UNO Out" when you play your last card is a popular House Rule, it's not required.
— UNO (@realUNOgame) November 24, 2020
� UNO has spoken.
それでも、ずっと「ウノ アウト!」を取り入れてプレイしてきた人々は、「公式が何と言おうと、関係ない」、「カードを作るのはUNOでも、ルールを作るのは私たち」と反発。公式のルールであろうと無かろうと、これからも「ウノ アウト!」と叫び続けることを誓っている。
多くの人が今後もこのルールを採用し続けたいと言っているということは、やはり、それだけ、盛り上がるということ。初耳だけれど、試してみる価値はありそう?
ちなみに、UNOは、2021年で誕生50周年を迎える。これを記念して、アメリカでは、UNOをテーマにしたリアリティ番組の制作も進められているそう。米Varietyによると、『The Uno Game Show(原題)』と名づけられた同番組では、UNOのチャンピオンを目指して4組のチームが対戦し、身体的なチャレンジやトリビア、視聴者の参加、そのほかにもクリエイティブな要素を投入して構成されるという。(フロントロウ編集部)