クリス・プラットがフードバンク利用を告白
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズや、名作『ジュラシック・パーク』の新章である映画『ジュラシック・ワールド』シリーズといった数々のヒット作で主演を務める人気俳優のクリス・プラットが、幼少期に家族でフードバンクを利用していたことを明かした。
フードバンクとは、品質に問題がないにもかかわらず市場で流通出来なくなった食品、いわゆる食品ロス(フードロス)を提供してもらい、必要とする人たちに届ける活動のこと。
先日、アメリカ国内に200以上あるフードバンクを取りまとめる「Feeding America(フィーディング・アメリカ)」のCEOと対談を行なったクリスは、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で経済が大打撃を受けている今、フードバンクを必要する人たちが大勢いるとしたうえで、その必要性について実体験を交えてこう訴えた。
「僕はすごく小さな町で育ったんだ。人口は7,000人くらいだったかな。経済的に苦しかった時に、ちょうど近所にフードバンクがあったんだ。一時期、僕の家族はそのフードバンクから提供してもらったものを食べていた。一応言っておくけど、僕はこの話をすることに一切抵抗はない。
とくに今、僕たちが経験していることを考えれば、恥じることは何もない。“そこ”に助けがある。(助けを必要とする人は)それを見つけて、助けを得ることができる。助けを求めることは決して悪いことじゃない。
そして、もし助けを必要としていない場合は、奉仕するという選択肢もある。(誰かを助けることは)ホリデーシーズンにもってこいの行いだと思うよ」
俳優として大ブレイクするきっかけとなった映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が公開された時、すでに35歳だったクリスはいわゆる“遅咲き俳優”。下積み時代にはファストフード店の店員や訪問販売のセールスマン、出張ストリッパーなど、様々な職業に就いていたことで知られ、ほんの一時ではあるもののホームレスだった時代もあるという苦労人だけに、食べることもままならない人たちの気持ちが痛いほどわかるのだろう。コロナ禍で苦境に立たされている人たちに向けて、“遠慮なくフードバンクを利用してほしい”と呼びかけた。(フロントロウ編集部)