ラッパーのトラヴィス・スコットが4月にフォートナイトにてバーチャルライブを開催。たった9分のライブだったのにもかかわらず、そこでは莫大な金額を稼いでいた。(フロントロウ編集部)

トラヴィス・スコットのオンラインライブが異次元

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、コンサートが軒並み中止となり、多くのアーティストはオンラインでのコンサートに移行。

 レディー・ガガが主催し、ポール・マッカートニーやエルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダーといった大御所シンガーに加え、リゾ、J.バルヴィンといった若手人気シンガーやジョン・レジェンド、クリス・マーティン、キース・アーバン、ビリー・ジョー・アームストロングなど人気アーティストが集結したチャリティライブをはじめ、ビリー・アイリッシュやデュア・リパなどの単独ライブなど、コロナ禍ではバーチャルで行なうコンサートが激増しており、世界中のファンは自宅にいながらライブを楽しんできた。

 バーチャルライブは、YouTubeや自身のプラットフォームを使って行なうことが多かったけれど、いつも他のアーティストとは一線を画したことを行なうラッパーのトラヴィス・スコットは、世界で約3億5,000万人の登録ユーザーがいると言われているゲーム『フォート-ナイト』でバーチャルコンサート「Astronomical」を開催。

 キッド・カディとのコラボ曲「ザ・スコッツ(The Scotts)」が世界初公開されたバーチャルコンサートは、たった9分しか行なわれなかったものの、空から巨大なトラヴィスが出現してステージを踏み潰したり、水中に潜ったり、宇宙を飛んだり他のライブとはひと味違ったものになっていた。

トラヴィス・スコットが9分で稼いだ額がやばい

 もちろんトラヴィスはオンラインコンサートということで、ライブのためにグッズを制作。トラヴィスのグッズは、完売必至ということでも知られており、高値で取引されることもしばしば。そのため、このバーチャルコンサートでトラヴィスは、グッズの利益も含め、約22億円(2,000万ドル)を売りあげたと米Forbesが発表した。

 2018年から2019年にかけて56公演行なわれたライブツアー、アストロワールドでは、約58億円(5,350万ドル)売り上げており、1公演あたり1億円ほど稼いでいたけれど、今回はオンラインなうえ9分で約22億円を稼ぎ出し、コロナ禍のなか自宅で新しいエンターテイメントを求めている世界中のファンがアクセスできるオンラインライブのレベルの違いを見せつけた。

 トラヴィスはその後、オンラインコンサートは行なっていないものの、プレイステーション5とコラボしたり、初めて美容業界に進出し、スウェーデン・ストックホルム発のフレグランスブランド、バイレード(BYREDO)とコラボした香水を発表したりと事業を拡大し続けており、トラヴィスは「不況」という2文字とは無縁のよう。(フロントロウ編集部)

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