動画投稿アプリのTikTok(ティックトック)が、2020年にアプリで最も人気を集めた楽曲のリストを発表した。(フロントロウ編集部)

2020年にTikTokで最も人気だった楽曲トップ10が発表に

 新型コロナウイルス禍で、TikTokが家族で「おうち時間」を過ごすためのツールの1つになってきたことは以前、フロントロウでもお伝えしたが、今年は新型コロナウイルスによる外出制限をきっかけにヘイリー・ビーバーやヴァネッサ・ハジェンズら多くのセレブがTikTokにアカウントを開設するなど、TikTokが世界的なムーブメントとなった。

 セレブたちが新たにTikTokを開設する流れは今も続いており、先日、新曲「Therefore I Am(ゼアフォー・アイ・アム/ゆえに我あり)」をリリースしたビリー・アイリッシュが強烈なユーザー名と共にアカウントを開設したことが話題になったばかり。

画像: 2020年にTikTokで最も人気だった楽曲トップ10が発表に

 昨年もリル・ナズ・Xの「Old Town Road(オールド・タウン・ロード)」などのバイラルヒットがTikTokから生まれたが、「#トゥージー・スライド・チャレンジ(#ToosieSlideChallenge)」が話題になったドレイクの「Toosie Slide(トゥージー・スライド)」をはじめ、今年もTikTok発のヒット曲も多数生まれることに。今回、TikTokは2020年にTikTokで起きたムーブメントを総括する「Top 100」のリストを発表。そのなかから、TikTokで今年話題になった楽曲トップ10のランキングを紹介する。

第10位 ポップ・スモーク「What You Know Bout Love(ホワット・ユー・ノウ・バウト・ラブ)」

 今年2月に強盗の襲撃を受けて20歳の若さで亡くなったブルックリン出身のラッパー、ポップ・スモークの「What You Know Bout Love」が10位にランクイン。同曲はおよそ1,210万の投稿で使用された。

第9位 ベニー(BENEE) feat. ガス・ダパートン「Supalonely(スーパーロンリー)」

 9位にランクインしたのは、ニュージーランド出身の20歳のアーティストであるベニーの「Supalonely」。既に地元ニュージーランドでは名の知られたアーティストだったベニーは、このキャッチーな楽曲で世界中のTikTokユーザーのデバイスに侵入してみせ、一躍ワールドワイドな存在となった。

第8位 ロッド・ウェイブ feat. ATR Son Son 「Rags2Riches(ラグス2リッチズ)」

 フロリダ出身の21歳のラッパーによるヒップホップバラードが8位にランクイン。この楽曲は後に、リル・ベイビーが参加した別バージョンもリリースされた。

第7位 ロディ・リッチ「The Box(ザ・ボックス)」

 2021年に開催される第63回グラミー賞で主要部門の1つ、最優秀楽曲賞にノミネートされているロディ・リッチの「The Box」が7位に。同曲は米Billboardの全米シングルチャートで11週にわたって首位を獲得した。

第6位 スウィーティー 「Tap In(タップ・イン)」

 「タップ・タップ・タップ、イン」のキャッチーなフレーズが特徴的なスウィーティーの「Tap In」が6位にランクイン。ファッショニスタとしても注目を集めているスウィーティーによるこの曲は、ダンスチャレンジを中心に流行した。

第5位 ドージャ・キャット「Say So(セイ・ソー)」

 5位にランクインしたのは、来年の第63回グラミー賞で最優秀新人賞にノミネートされているドージャ・キャットによる大ヒット曲「Say So」。後に、ニッキー・ミナージュが参加したリミックスバージョンもリリースされ、ドージャとニッキーにそれぞれにとって初の全米1位をもたらした。

第4位 カーディ・B feat. メーガン・ジー・スタリオン 「WAP」

 日本語では「濡れたアソコ」を意味する、18禁レベルの大胆なタイトルがつけられた「WAP」が4位に。10代のユーザーが多いTikTokでも、全米シングルチャートの1位に輝いたこの楽曲の勢いはまったく落ちなかった。

第3位 ジャックボーイズ&トラヴィス・スコット feat. ヤング・サグ「OUT WEST(アウト・ウェスト)」

 今年3月にリリースされた、トラヴィス・スコット率いるジャックボーイズによる「OUT WEST」が3位に。ゲーム『フォートナイト』で行なったオンラインライブや、マクドナルドとの前代未聞のコラボなど、今年に入ってから様々な分野で成功を収めてきたトラヴィスは、ここTikTokでもバズを生んだ。

第2位 メーガン・ジー・スタリオン feat. ビヨンセ「Savege Remix(サヴェージ・リミックス)」

 ドージャと同じく、第63回グラミー賞で最優秀新人賞にノミネートされているメーガン・ジー・スタリオンによる「Savege」に、なんとビヨンセが客演で参加したリミックス版が2位にランクイン。オリジナル版の時点からダンスチャレンジとして既にバイラルヒットとなっていた同曲は、ビヨンセが参加したこのリミックス版で全米シングルチャートの首位も獲得している。

第1位 ジェイソン・デルーロ feat. ジョーシュ685「Savage Love (サヴェージ・ラヴ)」

 1位に輝いたのは、4,000万人を超えるユーザーにフォローされるなど、すっかりTikTokerとしても高い人気を獲得しているジェイソン・デルーロとジョーシュ685による「Savage Love」。後に、BTSが参加したリミックス版もリリースされ、ジェイソンはこのリミックス版で実におよそ11年ぶりとなる全米シングルチャートの首位を獲得した。

 今年は、TikTokユーザーたちがドナルド・トランプ米大統領の選挙集会を妨害するなど、プラットフォーム上での「○○チャレンジ」以外でも、TikTokはとりわけ若者たちにとっての重要なツールとなっていた。1年を通して多くのヒット曲がTikTokを通じて生まれたけれど、果たしてこうした潮流は来年も続くのか。注視していきたい。(フロントロウ編集部)

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