DCの大人気ヴィラン、ハーレイ・クインの単独映画
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は、2020年に公開されたDC映画。人気ヴィランのハーレイ・クインが恋人のジョーカーと破局した後の姿を描いており、主人公のハーレイ・クインは、2016年に公開された映画『スーサイド・スクワット』に引き続きマーゴット・ロビーが務めた。
ハーレーイ・クインは前作『スーサイド・スクワット』で交際していたジョーカーと破局。失恋の痛みを乗り切り新しい自分になるために奮闘する。ところが、一粒のダイヤをめぐって大変な事件が発生。ハーレイは、「バーズ・オブ・プレイ」という、自由を愛する女性だけのチームを組んで裏の世界を牛耳っているブラックマスクに立ち向かう。
バーズ・オブ・プレイの一員に加わるのは、ハーレイの他にハントレス、ブラックキャナリー、レニー・モントーヤ刑事、カサンドラ・ケインの4人。それぞれが全く別の持ち味を発揮して、女性の連帯を表現した。
そのなかで、レニー・モントーヤ刑事を演じたロージー・ペレスは、劇中に登場した“年齢に関するジョーク”が嫌だったらしい。
ロージー・ペレス、年齢差別のジョークにNO!
ロージー・ペレスは、映画『悪の法則』などに出演し、『フィアレス』ではベルリン国際映画祭女優賞を受賞、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた経験を持つ俳優。
現在56歳の彼女は米Uproxxのインタビューで、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の続編へ強い意欲を燃やしながらも、第1作目で「Grandma(おばあちゃん)」と呼ばれたシーンについて振り返った。
彼女は、「(2作目が制作されたら)もちろん(出演する)。この話をふられてまず最初に頭に浮かぶのは『オーマイゴッド、また痩せて鍛えなきゃ』ってこと。そして願わくば、年齢差別的なジョークが出ないこと」と言い、「劇中で“おばあちゃん”って呼ばれて。それだけに関しては、『きみたち、本気で?本気なの?』って感じだった」と明かした。
そして、「それをヘレン・ミレンに言う覚悟はあるの?彼女の5,000万ドルのアクション映画で」と続けた。
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は、女性主導であること、LGBTQ+のキャラクターが登場すること、様々な人種の俳優が参加していることで評価を受けた作品。そんな多様性に富んだ作品で、軽い気持ちで年齢差別のジョークが使われたことは、出演者も納得できていなかったよう。しかしキャスト自身が、はっきりそれに対して異論を唱えて続編では反省点にしようと発言できるところは素晴らしいこと。
第2作目の制作に関しては、マーゴット・ロビーも、監督のキャシー・ヤンも乗り気とのこと。映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』はNetflixなどで配信中。(フロントロウ編集部)