『マトリックス4』、劇場&配信でスタート
『マトリックス』シリーズは、キアヌ・リーブス主演の大ヒット映画。1999年に1作目が公開され、同年のアカデミー賞では視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響編集賞を受賞した。その後、『マトリックス リローデッド』、『マトリックス レボリューションズ』と続編が制作され、現在でも多くのファンに愛されている。
2019年には、約20年ぶりにあたる続編映画『マトリックス4』の制作が発表され、ネオ役のキアヌ・リーブスとトリニティー役のキャリー・アン・モスの続投が、ワーナー・ブラザースによって発表。『マトリックス4』の公開日は、当初2021年の初頭が予定されていたものの、新型コロナウイルスの影響で2021年12月に延期された。
そんな『マトリックス4』が、2021年のアメリカ公開日と同時に、米ストリーミングサービスのHBO Maxで配信も開始されることが決定した。これは、2020年12月25日に全米で公開される映画『ワンダーウーマン1984』の公開方式にならう形となる。
米ワーナー・ブラザース、2021年の公開映画全てを劇場&配信で!
2020年は、映画業界にとって非常に厳しい一年となった。新型コロナウイルスのパンデミックの影響で多くの作品の公開や撮影に遅れが生じ、劇場も封鎖となった。アメリカのニューヨークやロサンゼルスなどの主要な都市では、現在も封鎖が続いたまま。
その一方で、米ワーナー・ブラザースは2020年も映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』や『TENET テネット』などのビッグタイトルを上映し、苦戦を強いられつつも奮闘した。そんなワーナー・ブラザースは、今回新たに2021年の劇場公開作品を、全て公開と同日に米ストリーミングサービスのHBO Maxで配信するという大きな決断をした。
ワーナー・ブラザースの2021年の公開予定作品は映画『ゴジラVSコング』、『スーサイド・スクワッド』などを含む17本。これら全てがアメリカでの劇場公開日と同日に、HBO Maxに到着し、1ヶ月間視聴が可能に。1ヶ月を過ぎると作品はHBO Maxから削除され、DVDやブルーレイなど、一般のホームリリースが始まるまでストリーミングでは視聴できなくなる。
ちなみにHBO Maxはまだ日本未上陸のストリーミングサービス。しかし、今回のワーナー・ブラザースの試み次第によっては、日本でもサービスが開始され、同じような公開スタイルになる可能性はなきにしもあらず。
ワーナー・メディア・スタジオズのCEOであるアン・サーノフは、この計画はひとまず2021年いっぱいの予定だという。(フロントロウ編集部)