冬は肌荒れを起こしやすい季節
肌荒れしやすい季節というと、汗や皮脂の分泌が多い「夏」をイメージする人も多いかもしれないけれど、実は、空気が冷たく乾燥しやすい冬の季節も油断は禁物。
ニューヨークに拠点を置く皮膚科医のデンディ・エンゲルマン医師は「温度が低いと空気中の水分も少なくなるんだ。(そうすると)肌が乾燥して肌本来の水分バリアが損なわれ、細菌(アクネ菌など)などが繁殖し、ニキビなどの炎症を起こしやすくなる」と米Allureで説明する。

では、冬の肌トラブルを未然に防ぐにはどうすればいいのか。そこで、今回は冬にゆらぎがちな肌をしっかり整えるスキンケアのコツを紹介。最近、肌荒れしやすくなったという人は、要チェック。
コツ1.保湿剤は、油分よりも“水分量”をチェック
肌が乾燥しやすい冬ほど、こっくり濃厚なテクスチャーの保湿剤に手が伸びがちだけれど、肌トラブルを起こしやすい状態のゆらぎ肌には、あまりオススメできないそう。

エンゲルマン医師は「冬の乾燥対策は、(油分の多い)こってりとした濃厚な保湿剤を使うよりも、水分による複数の層で肌をしっかり保護したほうが効果が期待できる」と助言。
例えば、水を引き寄せる性質を持つグリセリンやヒアルロン酸、炎症を和らげるアラントインやプロピレングリコールなど、肌の水分量を増やす成分を含んだ保湿剤を使うことを勧めている。
コツ2.肌がつっぱる場合は、洗顔料を見直す
季節に合わせて化粧水や保湿剤は変えても、洗顔料やクレンジング剤は、年中通して同じものを使っているという人も意外と多いはず。でも実は、普段使っている洗顔料が、肌の乾燥を加速させることがあるという。

イギリスの美容整形医療機関ハーレー・メディカルグループにて顧問皮膚科医を務めるジャスティン・ヘストール医師によると、洗顔後に肌がつっぱる感覚がある場合は、いま使っている洗顔料が肌状態に合っていないサイン。
へストール医師は「(洗顔料が肌に合っているなら)顔を洗った後は、しっとりとしたうるおいを感じられるはず」英Harper Bazaarで説明。肌に合わないものを使い続けると、肌のバリア機能が損われ、肌トラブルが起こりやすくなるそう。
そのため、もし肌につっぱる感覚があるときは、保湿成分を多く含む、肌に優しい洗顔料に変えるようアドバイスした。
冷えや乾燥など、なにかと肌トラブルを起こしやすい冬の季節。ゆらがない肌を作るためにも、普段のスキンケアを見直すきっかけにしてみて。(フロントロウ編集部)