ファンデが分離するのは、なぜ?
毎日のベースメイクに愛用する「ファンデーション」。普段から丁寧に使っていても、いつの間にかドレッシングのように成分が2層に分離してしまった経験、メイク好きなら一度はあるのでは?
化粧品やコスメ開発に携わるロレアルの主任研究員ロゼリン・ロザリオによると、ファンデーションが分離してしまう主な理由は「温度」。

ロゼリンは「ファンデーションは、2つの液体、例えば水と油が一緒に分散され、両方に適合する成分によって安定化されている」と話し、ほとんどのファンデーションが、長期間経っても分離しないように処方されていると米Makeup.comで説明。
しかし、これに直射日光や車内など、なにかしらの熱が加わると「(ファンデーションが)高温になり、分離の速度が早くなる」と明かした。
分離したファンデは、使ってもいいの?
基本的に化粧品は、未開封の状態で3年、開封後は1年は問題なく使用できるとされている。そのため、買って間もないファンデーションであれば、たとえ分離していても問題なく使うことができるとロザリンは言う。

ファンデーションが分離してしまった場合、ロザリンは「ファンデが入ったボトルを強く振って、(分離した)2つの成分を混ぜ合わせて」とアドバイス。
一方で、ファンデーションに変色や異臭、気泡の発生など、“分離以外”にも変化が見られる場合、ファンデーション自体が劣化している可能性が高いため、「できるなら使用を控えることをオススメする」とロザリンは忠告する。
ファンデを分離させないためには?
とはいえ、ファンデーションは分離してしまうと、品質に問題はなくても、質感や仕上がりが変化する恐れがあるため、未然に防ぐことが大切。

ファンデーションは、熱によって分離することが多いため、必ず直射日光は避け、涼しい場所で保管するよう心がけて。また、ファンデーションを使う前に、こまめにボトルを振るのも、分離を未然に防ぐには良い方法だとロザリンは勧める。
せっかく買ったお気に入りのファンデーション。長く安全に使うためにも、この機会にファンデーションの保管方法を見直してみて。(フロントロウ編集部)