食べ過ぎた翌日にオススメの食事
これからの年末年始はイベントごとがたくさんで、“お正月太り“という言葉があるほど、1年のなかでもとくに太りやすいシーズン。そんな時期は思いがけず食べ過ぎて後悔する日もあるけれど、そんなとき知っておきたいのが、食べ過ぎた翌日の食事法。
とくにダイエット中に暴飲暴食してしまった翌日は、つい挽回しようと無理な断食をしてしまいそうだけれど、実際にはそれは逆効果。専門家によると、食べ過ぎた次の日こそ身体には栄養が必要になるという。
栄養士のスーザン・アルバースは、「暴飲暴食をすると消化器官が混乱して消化が遅くなるため、翌日には栄養の詰まったものを食べて身体の調子を整える必要がある」と米メディアShapeで説明。翌日の食事はカロリーを抑えつつ、タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく取り入れることで、身体の調子が整ってダイエットの再スタートを助けてくれるそう。
食べ過ぎた翌日にはどんなメニューを選ぶといいのか、栄養士がオススメする1日の食事プランをチェック。
朝:全粒粉トースト&卵
食べ過ぎた翌日は朝食を抜いてしまうことが多いけれど、エネルギーを補給するために朝食をとることは大切。NYの登録栄養士兼ヨガ講師のケリー・ガンズは、全粒粉のパンでつくったトーストと卵料理を食べるようオススメ。
全粒粉トーストに含まれる食物繊維には腸内環境を整える効果があり、卵に含まれるビタミンB12には身体にエネルギーを与える効果があるため、食べ過ぎにより疲れた体に元気をチャージすることができる。ちなみに卵には、アルコールを摂取したことで生成される毒素を分解するLシステインも豊富に含まれているため、飲み過ぎた翌朝に食べるのも効果的。
物足りない場合は、身体のむくみの解消や脂肪燃焼を促進する働きがあるバナナをプラスするといいそう。
昼:葉物野菜&鶏肉
昼食は、軽めのメニューを意識しつつ野菜やたんぱく質を取り入れることがポイント。とくにほうれん草やケールなどの葉物野菜を使ったサラダと鶏肉を使ったメニューを選ぶといいそう。
ケリーによると、マグネシウムやカルシウムなど不足しがちなミネラルを豊富に取り入れられる葉物野菜は、ほかの野菜にくらべて糖質が極端に低く、太りにくいのだという。また、鶏肉に多く含まれるたんぱく質には、脂肪の燃焼を助ける効果があるので食べ過ぎた翌日の食事にもってこい。ただし、食べ過ぎると身体に負担がかかることもあるので、あくまで適量を心がけて。
夜:焼き野菜&焼き魚
身体をリセットする食事プランの最後となる夕食に選ぶべきなのが、焼き野菜と焼き魚。
ケリーは、「抗酸化物質が豊富な野菜を焼いたメニューとサーモンの炙り焼きがとくにオススメ」と話し、野菜には食べ過ぎにより発生した活性酸素を除去する働きがあり、たんぱく質と良質な脂質を含むサーモンには代謝をアップさせる働きがあると説明。
そして食後には、リンゴや洋ナシ、オレンジなどビタミンと食物繊維が豊富なフルーツをプラスするようアドバイスした。
12月から1月にかけて多くなる暴飲暴食の機会。食べ過ぎてしまった…と思ったらぜひこの食事プランを取り入れてみて。(フロントロウ編集部)