プロが勧める挫折しないダイエットの目標設定
心機一転、ダイエットへのやる気がアップしやすい年明けシーズン。この機会に新しい目標を立てる人も多いと思うけれど、ダイエットを始めるときに立てがちな目標には悲しいデータがある。なんと目標を設定した人の最大73%が、達成する前に挫折する傾向にあるという。
米メディアのBodybuilding.comが2012年に行なった調査によると、新年にダイエットやボディメイクの目標を立てた人のうち最大73%が途中で諦め、そのうち半数はスタートから6週間以内に挫折しているという。想像以上に多くの人が途中で諦めがちなことが分かったけれど、その原因の多くは目標設定の方法にあるという。
どんな風に目標を立てるとダイエットが成功しやすくなるのか、最後まで諦めずに続けるためのコツをプロがアドバイスした。
現実的で具体的な目標と計画を立てる
ダイエットの目標を立てるうえでとても重要なのが、その目標がどれだけ現実的かということ。ダイエットしよう!と意気込んでいるときには、どんな食事プランや運動プランでもこなせるような気になりがちだけれど、日が経つごとに徐々に負担になったりストレスになったりすることで挫折してしまうことが多い。
多くの人が挫折してしまう要因について、NYを拠点に活動するトレーナー兼管理栄養士のシャロン・ザラビ氏は、「多くの人が自分の限界をはるかに超える目標を最初から設定して、その結果挫折してしまう」と米メディアHealthlineでコメント。無理な目標は達成が大変なだけでなく、一度サボると張りつめていた糸が切れてしまい、急にモチベーションが保てなくなりやすく、ダイエットの挫折につながってしまうという。
そうならずにダイエットを長続きさせるコツについてザラビ氏は、具体的な目標設定をすることと、達成できそうな目標にすることがカギだと説明。なんとなく痩せようではなく、週に運動する回数や目指す体重など具体的な目標を設定しつつ、その目標は実現可能な範囲にとどめるのがコツ。もっと上を目指すとしても、まずは手の届く目標を達成してから次の目標を設定するのが、ダイエットを成功に導いてくれるよう。
無理なダイエットが招く「燃え尽き症候群」
せっかくダイエットに成功してもリバウンドしてしまうと台無しだけれど、リバウンドは無理な目標設定のダイエットで起こりがちだという。なぜなら、気持ちが燃え尽きてしまうから。
ザラビ氏によると、短期集中型の極端なゴール設定をしたダイエットは、頑張りが必要なぶん目標を達成すると燃え尽きてしまい、全くなにもやらなくなることが多いという。その結果、ダイエットに成功したのにリバウンドするという、悲しい事態を招いてしまう。ダイエットの成功にも、リバウンド防止にも、長期的なスケジュールで考えた無理のない目標設定が有効のよう。
年始は今年こそ痩せるぞと意気込む人は多いと思うけれど、ぜひ実行可能なプランを立ててダイエットの成功を手に入れて。(フロントロウ編集部)(フロントロウ編集部)