映画『スター・トレック』シリーズのカーク船長役でおなじみの俳優クリス・パインが、制作が保留になっている『スター・トレック4(仮)』やクエンティーノ・タランティーノ監督版『スター・トレック』について、現時点で“知っていること”をすべて打ち明けた。(フロントロウ編集部)

クリス・パインが『スター・トレック』続編について語る

 J・J・エイブラムス監督によって制作された『スター・トレック』(2019)と『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)、そしてジャスティン・リン監督が引き継いだ『スター・トレック BEYOND』(2016)でも主人公のカーク船長ことジェームズ・T・カークを演じた俳優のクリス・パインが、以前から制作をウワサされているシリーズ第4弾『スター・トレック4(仮)』について、米Comicbookのインタビューで語った。

 『スター・トレック』シリーズの続編をめぐっては、ドラマ『ファーゴ』と『レギオン』の原案と脚本によって広く知られるノア・ホーリーが脚本&監督を務めることが決まっているが、製作元のパラマウント・ピクチャーズの意向により保留状態になっており、ホーリー監督自身も先日受けた米Deadlineのインタビューで「近々撮る予定はない」と認めている。また、ホーリー監督が描く続編にはカーク船長らは登場せず、新たな乗組員にフォーカスした内容になる予定だったという話もある。

画像: ノア・ホーリー監督(左)とクエンティン・タランティーノ監督(右)。

ノア・ホーリー監督(左)とクエンティン・タランティーノ監督(右)。

 それとは別で話が進んでいるのが、奇才クエンティン・タランティーノ監督によるタランティーノ版『スター・トレック』。こちらはまだ企画段階で、パラマウント・ピクチャーズからのゴーサインも出ていないが、タランティーノ監督が自身の原案が採用されても“監督を務めるつもりはない”と公言していることから、場合によっては『スター・トレック4(仮)』がタランティーノ版の原案をもとに再始動する可能性も。

 何もかも白紙状態の『スター・トレック』シリーズについて、クリスは何か聞かされているのだろうか? タランティーノ版『スター・トレック』について質問されたクリスは、現時点で彼が“知っていること”をすべて打ち明けた。

画像: Photo:©︎PARAMOUNT PICTURES/BAD ROBOT/PERFECT STORM ENTERTAINMENT/SKY / Album/Newscom

Photo:©︎PARAMOUNT PICTURES/BAD ROBOT/PERFECT STORM ENTERTAINMENT/SKY / Album/Newscom

 「脚本すら読んでない。『スター・トレック』に関して、なんでもいいから知ってることがあれば良かったんだけどね。僕はそういうのに疎いタイプで、大体いつも最後に知るんだ。だから脚本を読んだこともなければ、制作過程のどの段階にいるのかも知らないし、ノア・ホーリーの脚本の内容すら知らない。『スター・トレック』の世界に何が起きてるのかなんにも知らないんだ」。ウワサされるタランティーノ版『スター・トレック』の内容や進捗具合はおろか、続編でメガホンを取る予定のホーリー監督がどういった構想を描いているのかすらも“知らない”と明かしたクリスだが、過去3作品で主演を務めたシリーズに対する愛情は今もあるようで、こう続けた。

 「でも、僕は(自身が演じたカーク船長を含む)登場人物が大好きだし、その世界観も大好きだし、仲間たちのことも大好きだよ。クエンティンが引き受けることになったら非常に興味深い、愉快な作品になるだろうね。なんにせよ、僕が出演しようとしまいが、この先何が起きようと素晴らしい作品に変わりはない。(『スター・トレック』には)未来があるべきだ。だからそうなることを願ってる」

 『スター・トレック』シリーズの行く末とカーク船長役のクリスの出演の有無については、続報を待つしかない。(フロントロウ編集部)

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