日本の血を引く9歳少年が驚異の3連覇
米経済紙Forbesが毎年発表している『世界で最も稼ぐユーチューバー』ランキングが、現地時間の12月18日に発表。2018年、2019年にも同ランキングのトップに輝いた9歳の少年ライアン・カジが驚異の3連覇を果たした。
新しいおもちゃを開封し、実際に遊んでみて、好きか嫌いか、その感想を言う、というシンプルな動画で、『Ryan’s World(ライアンズ・ワールド)』(旧:『Ryan Toy’sReview(ライアン・トイズ・レビュー)』)と名づけたチャンネルを急成長させたライアンは、2020年度には前年を2億円以上も上回る30億円を稼ぎ出し、トップに鎮座。
チャンネル登録者数は、4千170万人、動画の再生回数は122億回という恐るべき人気ぶりを見せつけた。
父が日本の福島県出身だというライアンは、YouTubeの広告収入だけで儲けているわけではなく、キッズ向けのWebコンテンツ制作会社と提携し、自身のブランドを立ち上げて、おもちゃをプロデュースしたり、ライセンスフィーなどで稼いでいる。
世界で最も稼ぐユーチューバーTOP10
Forbes 集計による2020年度版『世界で最も稼ぐユーチューバー』ランキングTop10の2位以下はコチラ。
2位:ミスター・ビースト(Mr. Beast)
年収:24.7億円
動画再生回数:300億回
チャンネル登録者数:4780万人
100万個のレゴで家を建てたり、ピザの配達員に突然多額のチップを渡したりといった動画で人気。チャリティ活動家としても知られ、動画内で自身も着用している洋服など、グッズの販売などが主な収入源。
3位:デュード・パーフェクト(Dude Perfect)
年収:23.7億円
動画再生回数:277億回
チャンネル登録者数:5750万人
アメリカのダラスを拠点に活動するスポーツエンターテイメント集団。インフルエンサーとしての大手ブランドの宣伝広告料のほか、2019年に敢行したワールドツアーで6億円稼ぎ、彼らを追ったドキュメンタリー番組も公開された。
4位:レット&リンク(Rhett and Link)
年収:20.6億円
動画再生回数:190億回
チャンネル登録者数:4180万人
自らを“インターテイナー”(インターネットとエンターテイナーを掛け合わせた造語)と呼ぶコメディデュオ。おバカで笑ってしまうチャレンジ動画や音楽を取り入れた動画なども人気。2020年度は、コメディ・ショートドラマの人気チャンネル「SMOSH」を10億円で買収し広告収入で11億円稼いだ。
5位:マークプライヤー(Markiplier)
年収:20.1億円
動画再生回数:310億回
チャンネル登録者数:2780万人
ゲームの実況プレイ動画を得意とし、日本にもファンが多いマークプライヤーは、ゲーマー仲間たちと協力して立ち上げた新チャンネルが大成功した。
6位:プレストン・アーセメント(Preston Arsement)
年収:19.6億円
動画再生回数:330億回
チャンネル登録者数:3340万人
チャンネル開設当初は、世界的人気ゲーム『マインクラフト』のゲーム実況動画で名を馳せたが、近年、子供向けのイタズラ動画やチャレンジ動画などに路線変更したことが転機となり、収入増。
7位:ナスチャ(Nastya)
年収:19.1億円
動画再生回数:390億回
チャンネル登録者数:1906万人
ロシア在住の6歳少女アナスタシア・ラジンスカヤが両親とともに運営するチャンネル『ライク・ナスチャ(Like Nastya)』は、お出かけやおもちゃで遊ぶ様子など日常を収めた動画が人気。モバイルゲームやおもちゃのプロデュース、有名食品メーカーやテーマパークとのスポンサー契約も結んでいる。
8位:ブリッピ(Blippi)
年収:17.5億円
動画再生回数:82億回
チャンネル登録者数:2740万人
子供向け教育チャンネルのブリッピは、思考を凝らした監修グッズの売り上げで富を築いている。
9位:デビッド・ドブリック(David Dobrik)
年収:16億円
動画再生回数:27億回
チャンネル登録者数:1800万人
アメリカで最も有名なユーチューバーの1人で、ジャスティン・ビーバーやカイリー・ジェンナーといったセレブとも交流があるデヴィッド・ドブリックは、インフルエンサーとしての注目度も高く、ここ数年の間に数々のスポンサー契約を獲得。アパレルブランドも好調。
10位:ジェフリー・スター(Jeffree Star)
年収:15.4億円
動画再生回数:6億回
チャンネル登録者数:1690万人
お騒がせ美容系ユーチューバーのジェフリー・スターは、監修コスメブランドを大成功させている。
トップ10にランクインしたすべてのユーチューバーたちに共通するのは、動画コンテンツの充実だけでなく、自身の知名度を活用して得意分野の商品のプロデュースを手がけたり、ブランドとのスポンサー契約により大きな収入を得ているという点。
2020年は新型コロナウイルスの影響で、人々がおうちでユーチューブ動画を見る時間が増えたことも影響してか、世にいう“コロナ不況”をまったく感じさせない、バブリーな結果となった。(フロントロウ編集部)