後味の悪いSFドラマ『ブラックミラー』
Netflixオリジナルドラマの『ブラックミラー』は、近未来を舞台に、テクノロジーがもたらす人間社会への影響を描いたSF作品。一話完結で40〜60分程度の長さのため気軽に見られるが、ほとんどが人間社会の闇を風刺した後味の悪い内容となっており、まるで日本でいうところの『世にも奇妙な物語』のようなストーリー展開。
そんなところがファンを魅了してやまない『ブラックミラー』で、制作総指揮を務めたチャーリー・ブルッカーとアナベル・ジョーンズが再びタッグを組んで、Netflixオリジナル映画を制作した。そのタイトルは『Death To 2020(デス・トゥ2020)』。
『Death To 2020(デス・トゥ2020)』の予告編が公開
2020年はまるで『ブラックミラー』のような“後味の悪い”一年になった。新型コロナウイルスのパンデミックで世界中の人々の生活がガラリと変わり、生活様式もこれまでとは一変したというひとも多いはず。そんな2020年にインスパイアされて生まれたのが、この『Death To 2020(デス・トゥ2020)』。
本作は『ブラックミラー』シリーズではないけれど、チャーリーとアナベルがタッグを組んだ作品ということで、大きな注目を集めている。声明の中でチャーリーは『ブラック・ミラー』を作る前に多くのコメディ番組を書いてきたと説明し、ファンにはあまり深刻に受け取らないようにと伝えた。
米EWによると、チャーリーは「『Death To 2020(デス・トゥ2020)』は、架空のキャラクターたちが現実の出来事について議論する大げさなモキュメンタリーですが、聞こえよりもかなりおかしな出来になっている」と言い、続けて「視聴者が自分好みのジョークを少なくとも1つは見つけてくれることを願っている。なぜなら、2020年には、どんな些細なことであっても、笑えることがあれば、それが小さな勝利と言えるから」と語った。
本作には、サミュエル・L・ジャクソン、ヒュー・グラント、リサ・クドローなど豪華な俳優陣が参加しており、それぞれ架空の学者や記者などを演じる。
2020年11月の米Vultureのインタビューで、本作に出演しているヒュー・グラントは自分のキャラクターについて、視聴者が憎いと思ってくれるだろうと約束した。「私は2020年についてインタビューを受けている歴史家です」と言った彼は、「私(の役)は、かなり反抗的だ」と語り、「そして、私のカツラを気に入ってくれるでしょう」とコメントした。
映画『Death To 2020(デス・トゥ2020)』は、Netflixで2020年12月27日という一年の締めくくりにふさわしい日に配信が開始される。(フロントロウ編集部)