ウォーキングの効果は時間帯によって違う!
ワークアウトのツールなども必要なく、どこにいても取り入れられるウォーキングは、運動不足の解消やダイエットに効果的で、年代を問わず人気を集める運動のひとつ。
そんなウォーキングを取り入れるなら、意識したいのが取り入れる時間帯。多くの専門家によると、ウォーキングが持つメリットを最大限に発揮するには、朝起きてすぐに取り入れるのがベストだという。朝にウォーキングをすることで、ダイエット以外にも得られる4つのメリットをチェック。
仕事や学習の効率がアップ
朝にウォーキングをすると、仕事や学習などその日取り組むことの効率もアップするよう。なぜなら、歩くことで脳が活性化されて集中力が上がるから。
今年7月にイギリスで行なわれた研究では、朝の運動で1日を始めた人は、ほとんど座ったままの人にくらべて集中力や判断力が向上したという結果が報告されている。ウォーキングなどの軽い運動は、脳の血流をよくしてくれるため、集中力や思考に大きく関連する脳の前頭前野が活発になるのだという。この影響により、集中力が向上するだけでなく、頭が冴えてクリエイティブなアイデアが浮かびやすくなるそう。
毎日朝歩くのが難しいという人は、大切な会議がある日や集中したい日に朝のウォーキングを取り入れてみるのもアリ。
1日を通しての活力が上がる
運動には、身体のスイッチをオンにして活力を上げる効果があるけれど、朝にウォーキングを取り入れると、その活力を1日中キープすることができるのだという。
カリフォルニア大学で運動科学と健康増進に関する修士号を取得した経歴を持つパーソナルトレーナー兼大学講師のダニエル・ブブニス氏は、「コーヒーを飲むよりもエネルギーをブーストさせるという研究結果もあるウォーキングを朝に取り入れると、1日を通してより多くの活力を得ることができる」と米Healthlineにコメント。そのため1日中パワフルに過ごしたい日はもちろん、寝ても疲れがとれないといったときにも朝のウォーキングを取り入れるようアドバイスした。
メンタルヘルスにもよい影響がたくさん
朝起きてすぐにウォーキングをすることは、メンタルヘルスにも多くのメリットがある。
そのメンタルヘルスへの影響についてブブニス氏によると、朝のウォーキングには、ストレスや不安、倦怠感を軽減したり、自尊心や気分を高めたりする効果があるという。気持ちがふさぎこんだり、モヤモヤしたりするときには、メンタルケアができる朝のウォーキングにチャレンジしてみるとよさそう。
朝に歩くほうが睡眠の質も向上
ウォーキングは夜に取り入れる派の人もいると思うけれど、睡眠の質をよくするには、朝に取り入れるほうがいいそう。
その理由は、体温の変化。運動後には体温が急激に上がり、その体温を通常の温度まで下げるのには3~6時間かかると言われている。この体温が上がった状態だとうまく寝つけなかったり、睡眠の質が悪くなったりすることがあるため、夜ではなく朝のうちにウォーキングをしておくことで、ぐっすりと眠ることができるのだという。
たくさんのメリットがある朝のウォーキング。いつもよりも少しだけはやく起きて、取り入れてみて。(フロントロウ編集部)